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MotoGP第2戦決勝、ケーシー・ストーナーが優勝

2012年04月30日(月)9:30 am

日曜の決勝レースはドライコンディションでスタートした。だが、その30分ほど前にヘレスサーキットは通り雨に見舞われ、コース上にはウェットパッチが残る状態で午後2時のレース時刻を迎えた。この難しい状況で始まった全27周回のレースは、5番グリッドスタートの2011年チャンピオン、C・ストーナー(レプソル・ホンダ)が優勝。最終ラップまで肉迫し続けたライバルのJ・ロレンソ(ヤマハ・ファクトリー)を振り切り、これまで優勝経験のなかったヘレスでキャリア初勝利を達成した。

5番グリッドのスタートから、3周目にはトップへ浮上したストーナーだが、その後チェッカーフラッグを受ける24周の間、ロレンソが終始ピタリと背後につけていた。ロレンソは最後まで猛追したものの、ストーナーの0.947秒後に2位でフィニッシュ。そこから1.1秒差でD・ペドロサ(レプソル・ホンダ)が3位チェッカーを受けた。

4位と5位は、開幕戦と同様にC・クラッチロー(モンスターヤマハ・Tech3)とA・ドヴィツィオーゾ(同)のヤマハサテライト陣営。CRT勢のトップは、A・エスパルガロ(パワーエレクトロニクス・アスパル)の12位だった。

今日の決勝レースは、雨模様の気配が残る微妙な雲行きで始まった。低い温度に対応するため、全選手はリア用のスリックタイヤとしてウォームアップ性能に優れる柔らかめ選択肢のソフトコンパウンドを装着してレースに臨んだ。また、今回のレースからブリヂストンが持ち込んだ従来品よりも柔らかい構造のフロントタイヤ(硬めコンパウンド)は、今日のようにソフトコンパウンドが望ましいコンディション下でも優れた安心感を得られるために、全21選手中13名が決勝レースで使用をした。

山田宏-株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー
「ヘレスでの初勝利を達成したケーシーとレプソルホンダチームの皆様にお祝いを申し上げます。レース時刻の前に雨があがったので、金曜や土曜のフリープラクティスの時よりも乾いた路面状態で決勝を迎えることができましたが、雲行きは不安定で気温も低く、多くの選手たちが最終的なフロントタイヤ選択をグリッド上で決定しました。
 コース上には湿った場所も部分的に残っていたとはいえ、レースそのものは熱狂的な大観衆の前で手に汗握る戦いが繰り広げられました。今回のような難しいコンディションでもタイヤがしっかりと作動したことをうれしく思います。特に、新スペックのフロントタイヤは非常によく性能を発揮したと思います。今年の開幕戦と第2戦はとてもエキサイティングだったので、次週の第3戦ポルトガルGPもきっと素晴らしいバトルが繰り広げられることでしょう」

東雅雄-株式会社ブリヂストン モータースポーツタイヤ開発チーフエンジニア
「今回のスペインGPのレースウィークでは、フルウェットから完全なドライまで様々にコンディションが変化しました。それにともない、ブリヂストンのエンジニアは各チームと緊密な連携を取りながらタイヤ選択の手助けをしてきました。決勝レース時のコースコンディションは、ドライとはいえ理想的とはいえない状態で、全選手がリア用に柔らか目選択肢のスリックタイヤを選びました。フロントについては、耐久性に優れるハードコンパウンドで、フィーリングも良くなった新構造のニュースペックタイヤを、多くの選手が装着しました。その一方で、トップ3でフィニッシュした選手はいずれも、ウォームアップ性能に優れ、万が一の雨でも最適温度域内で作動してくれるミディアムコンパウンドを使用していました。
 今回のレースウィークは総じて厳しいコンディションでしたが、ウェットとスリック双方とも良好に作動し、満足のできる結果でした」

ケーシー・ストーナー-レプソル・ホンダ・チーム-優勝
「ヘレスでは今まで勝ったことがなかったので、昨日の予選後は決勝に向けてさらにいいセットアップを見つけなければならなかった。だから、今日は少しギャンブルでもあったのだけれども、結果はフロントのフィーリングがかなり良くなって、それがこのコースを攻略する重要なカギになったんだ。チームのおかげで状況が好転し、今までのレースキャリアでも屈指のレースができた。本当に素晴らしい勝利だよ」

今回の全ライダーへの供給タイヤ
フロント:スリック-ソフト、ミディアム、ハード / レイン-ソフト、ハード
リア:スリック-ソフト、ミディアム / レイン-ソフト、ハード

(ブリヂストン・プレスリリースより)

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