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インディ第4戦決勝、佐藤琢磨が自身初となる3位表彰台

2012年04月30日(月)8:55 am

インディカーシリーズ第4戦決勝がブラジルのサンパウロで行われ、ウィル・パワー(Team Penske)が優勝した。佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は25番グリッドからスタートし、自己最高位となるインディ参戦後初の3位表彰台を獲得した。以下、ホンダのプレスリリース。

ブラジル、サンパウロのストリートコースで行われるインディカー・レースは、今年で3回目の開催となりました。1年ずつ確実に人気が上昇してきたイベントは、今年は前売りでチケットが完売するほどの大人気を博し、盛大に行われました。

レース・ウィークエンドの天気予報は雨となっていたのですが、ブラジルのファンの熱い思いが通じたのか、決勝日の午前中のウオームアップセッションが完全なウエットコンディションであったというのに、雨が止んでスタート時刻までには見事に路面は乾いていました。スターティンググリッドに並んだ出場26台全車は、ドライタイヤを装着。大歓声を浴びてスタートを切りました。

佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、全長2.536マイルのコースを75周するレースに、ペナルティを受けて予選タイム抹消となったジャスティン・ウィルソン(Dale Coyne Racing)と同じ最後列の25番グリッドからスタートしました。1回目のピットストップタイミングを早めに行う作戦を彼らは採用し、燃費にも十分な注意を払い続けて戦った結果、ゴールまで15周を切ったところで5位にまでポジションアップを果たしました。

レースが終盤に入って燃費の心配がなくなった佐藤は、本来の攻撃的な走りを見せ始めました。残り8周で切られたリスタート、佐藤はターン1へのブレーキングをギリギリまで遅らせてインへと飛び込み、エリオ・カストロネベス(Team Penske)とダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)を2人まとめてパス。スタンドを埋めたファンをおおいに沸かせ、そのまま3位を保ってゴールへ飛び込みました。

IZODインディカー・シリーズへの参戦3シーズン目、佐藤は自己ベスト(2011年ミッドオハイオ・スポーツカー・コースでの4位)を更新し、初めて表彰台に上りました。佐藤の3位は、今回のレースにおけるHondaエンジン搭載車でのトップでした。

佐藤琢磨(3位)
「チームの作戦がすばらしく、表彰台でシャンパンファイトを行うことができました。本当にうれしいです。今シーズンは開幕戦からトップグループを走り、スピードを見せることができていたと思います。しかし、トラブルやアクシデントという不運があって、望む結果を手にすることができていませんでした。それでも私たちのチームはあきらめずにチャレンジを続けてきました。それだからこそ、今日のようなリザルトをつかむことができたのだと思います。最後から2回目のリスタートは、チャンスだと感じていました。彼らのブレーキング開始が早かったので2つポジションアップができました。インディ500を前に、このようにいいレースを戦えたこと、そして、好結果を得られたことは、とても大きな意味があると思います」

ロジャー・グリフィス|HPD テクニカル・ディレクター
「佐藤琢磨の3位表彰台をうれしく思います。最後列の25番グリッドからの見事な追い上げでした。Rahal Letterman Lanigan Racingの作戦がすばらしかった上に、佐藤のドライビングもレースを通して見事なものでした。昨年のレースでトップを走り続けた時と同じように、今日の佐藤の戦いぶりも力強いものでした。ピットスピード違反というペナルティさえも跳ね返してしまうほどでしたね。Hondaエンジンのパフォーマンスも開幕からの3戦に比べて向上していました。私たちはチームとの協力体制を今まで以上に密接に保ち、勝利を目指して戦っていきます」

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