キミ・ライコネン(ロータス)と同郷のミカ・サロによれば、今シーズン、ライコネンが2度目のF1チャンピオンに輝く可能性があるとのことだ。
1990年代に活躍したミカ・サロは現在、フィンランドのテレビ局『MTV3』でコメンテーターを務めている。
F1復帰4戦目のバーレーンGPにおいて、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)と優勝争いを繰り広げたライコネンは、見事2位という結果を収めた。
2007年にフェラーリでF1チャンピオンに輝いたライコネン。ポイントランキングでは、トップのベッテルと19ポイント差の7位につけている。
「最もペースが一貫していたチームはロータスだった。これまでのところ、どのサーキットにおいてもロータスは速さを見せている」
「その点から言っても、今のキミは非常に良い状態にあるだろう。そしてロータスが今後もマシンの開発をきちんと継続可能なのであれば、シーズン終盤になってもキミは十分に戦えるだろうね」とサロはコメントしている。
オーストリアのテレビ番組『Servus TV(セアヴスTV)』に出演したスイス人の元F1ドライバー、マルク・スレールも次のように語った。
「今年と同様、去年も彼ら(ロータス/当時ロータス・ルノーGP)は順調な滑り出しを見せた。しかし、あっという間に彼らは姿を消してしまったよ」
「問題なのは、開発を続けるためのリソースがロータスにあるのかということ、そして彼らが現在の位置に踏みとどまれるかということだよ」
また、ロータスの競争力が衰えてしまったとしても、2年間のブランクにもかかわらず即座にF1に適応して専門家たちを驚かせたライコネンの未来は明るいだろうとスレールは加えた。
「(F1を去る)以前と全く変わっていないことを、彼は証明してみせたんだ」
「シューマッハ(ミハエル・シューマッハ/メルセデスAMG)よりもずっと若いし、この10年を通して見ても、トップレベルの才能を持ったドライバーのひとりだろうね」
さらにスレールは、ライコネンがロータスを離れてトップチームへ移籍する可能性もあるが、どのチームへ移籍するべきなのか分からないと話している。
「今年はチームの競争力が接近し過ぎているから、どのマシンでならばタイトル争いで勝てるか断言することなんて不可能さ」