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「グロジャン・フィーバー」を懸念するジャン・アレジ

2012年04月25日(水)11:56 am

元F1ドライバーのジャン・アレジが、同じフランス人ドライバーのロメ・グロジャン(ロータス)に対するプレッシャーに懸念を示した。

アレジは1990年代にF1で活躍し、13年間で200戦以上に参戦、アグレッシブな走りでファンも多かった。グロジャンは、バーレーンGPで3位表彰台を獲得したが、フランス人ドライバーがF1の表彰台に立つのは、アレジがザウバーで3位になった1998年のベルギーGP以来、実に14年ぶりのことだった。グロジャンがF1参戦11戦目で好成績を挙げたことで、フランスでの注目も高まっている。

アレジは、『RMC Sport(RMCスポール)』の取材に対してこう話している。「(グロジャンは)僕の後継者かって? 僕はそういう風には考えていないよ」

「前途有望だと思うけれど、今はそっとしておいてやるべきだ」

2009年の終盤数戦に出場したグロジャンだが、F1フル参戦は今年から。開幕戦と第2戦ではいずれも他車に接触して1周目でリタイアし、メディアから批判を受けた。しかし、第3戦中国GPで6位に入賞して初ポイントを獲得、1週間後のバーレーンGPで表彰台に立つと、今度はフランスメディアから、何度も優勝するドライバーになるのではないかという声まで聞かれるようになった。

しかしバーレーンGPに関しては、グロジャンに別のプレッシャーもかかっている。「フランスの新星」との評価もある一方で、チームメートのキミ・ライコネンが速いペースで追い上げてきた際にそれをブロックして優勝のチャンスをつぶしたという批判もある。チームは順位を入れ替える指示を出してはおらず、そうしたチームオーダーに否定的だ。

「本気で心配しているんだよ」とアレジは語っている。

「シーズンの最初から、彼についてありとあらゆることが言われてきている」

「そういうのは良くない」

「彼に必要なのは、何よりも落ち着いて、じっくり時間をかけて慣れていくことなんだ」

「表彰台なら、みんな喜ぶ。でも、パフォーマンスが良くない時にも、みんなで彼を応援し続けてやるべきだ」とアレジは付け加えた。

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