フェラーリが今季にタイヤ交換の作業時間を短縮させた仕組みが明らかになった。
スペインのスポーツ紙『Marca(マルカ)』は、ホイールを固定するホイールナットと、そのナットを締めるホイールガンに秘密が隠されていると伝えた。ナットがホイールに一体化して備わっているということだ。
この新システムによって、タイヤ交換のためにホイールを外す際、クルーはホイールガンでナットを緩めた後、ホイールを引き抜くことにホイールガンを利用できるようになったという。今までは、ナットを緩める作業とホイールを引き抜く作業は別のプロセスだった。
もう1つの利点は、新しいホイールを取り付ける際、ナットやワッシャーがすでに新しいホイールについているため、ホイールガン担当クルーはトリガーを引くだけでよいことだ。
中国GPでフェラーリが記録した2.4秒のピット作業は、これまでで最速の記録だと『Marca(マルカ)』は伝えている。
このシステムは昨シーズンにメルセデスAMGが開発したものだが、フェラーリの方が先に実用化させた。フェラーリやメルセデスAMGのほかにも、レッドブル、マクラーレン、ロータスが同様のシステムを完成させようとしていると『Marca(マルカ)』は加えた。