F1の公式タイヤサプライヤーであるピレリは、30日(金)にハイメ・アルグエルスアリとテストドライバー契約を結んだことを発表した。
昨年までトロ・ロッソでドライブしていたもののシーズン終了後にシートを失ったアルグエルスアリは、今シーズンに向けてイギリスのラジオ局と共同コメンテーターとしての契約を結んでいた。そうすることでいつでもF1のパドックにいられるようにするためだった。
アルグエルスアリは、すでにピレリのテストドライバーに決定していた元ヴァージンのドライバー、ルーカス・ディ・グラッシとペアを組むことになる。さらにこの2人はGP2(F1の下位カテゴリーレース)用のタイヤの開発にも携わることになるという。
ピレリは、アルグエルスアリが“最も新しい世代のF1マシンについての知識をもたらしてくれるだろう”としている。
アルグエルスアリとディ・グラッシは、ピレリが新たにタイヤ開発用に手配した2010年型のロータス・ルノーGP(現ロータス)のクルマを用いてスペインのヘレスやバルセロナ、ベルギーのスパ・フランコルシャン、イタリアのモンツァで、5月から9月にかけてテストを重ねてゆく予定になっている。
今回ピレリのテストドライバーの役割を得たアルグエルスアリは次のように語っている。
「僕は再びF1のクルマに乗り、レースに復帰することを強く願っている。だから、これは僕にとってとてもいいチャンスだ」