ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、技術的側面の話として、レッドブルのかつてないほどの柔軟性を有するフロントウイングに対し、他のライバルチームたちがその秘密に迫っていると伝えている。
バルセロナでのオフシーズンテスト最終日(3月4日)にレッドブルのセバスチャン・ベッテルは、クルマのフロントウイングにダメージを負わせてしまったが、そのRB8(レッドブルの2012年仕様車)の壊れたフロントウイングの内側にトーションバー(棒状の金属を用いたバネの一種)のようなものが確認された。
その記事によれば、そのトーションバーは恐らくF1を統括するFIA(国際自動車連盟)によって行われる静的荷重テストに合格するために事前に装着されていたものだと考えられるが、スピードが加わると曲がる仕組みになっていると考えられている。
あるFIAの内部関係者は、そのシステムはプライベートテストにおいては許されていたものの、実際のグランプリでそれを使用することは“認められない”とほのめかしたとされている。