先週末に行われた雨のマレーシアGPで力強い走りを見せたブルーノ・セナ(ウィリアムズ)は、あの走りのおかげでプレッシャーから解放されたと話している。
ブラジル出身のセナはその名から分かるとおり、F1で3度王者に輝いた伝説的ドライバー、アイルトン・セナのおいである。セナはこれまでにHRTとロータス・ルノーGP(現ロータス)で一時的にレースドライバーを務めてキャリアをつないできたが、その資質には疑問の目が向けられることもあった。
開幕戦オーストラリアGPに続き第2戦マレーシアGPでもチームメートのパストール・マルドナードに予選結果で負けてしまったセナだが、マレーシアGPの決勝では見事に6位入賞を果たし、マルドナードの2011年総獲得ポイント数を上回る8ポイントを手に入れた。
「いい結果を出すことで、肩の荷が下りることもあるよね」
「批判がなくなることはないし、全員を満足させることなんてできっこない。でも、いい結果を出せば批判が弱まるのは確かだよ」
「できれば、僕がここ(F1)にふさわしいのだと分かってもらえるような、いい結果を出し続けていきたい」と『Sun(サン)』紙の取材に応じたセナが胸の内を明かした。
元F1ドライバーで、現在はF1中継で解説を務めるマーティン・ブランドルは、これまでセナの資質に疑問を持っていたがマレーシアでの走りを見てセナを見る目が変わったと話している。
「ブルーノ・セナはF1のレベルに達していると初めて思ったよ」
「これまでに見たどんなものよりも、(セナの)マレーシアGPの結果は説得力があるね」