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数億円がからむ「ミニ・スパイ」疑惑

2012年03月27日(火)13:38 pm

フォース・インディアは、ケーターハムがチームの機密技術情報を盗むことで開発費用数億円を不当に節約、報奨金でさらに数億円の利益を得た、との訴えを起こしている。

先日イギリスの法廷は、ケーターハムと風洞実験施設会社『Aerolab(エアロラブ)』に対し、フォース・インディアへ2万5000ユーロ(約275万円)を支払うよう命じた。以前フォース・インディアは、『Aerolab(エアロラブ)』の風洞施設を利用していた。フォース・インディア所有のコンピュータ・データを流用して、ケーターハム(当時チーム・ロータス)の2010年型車が設計されたことが裏付けられた、との判断である。

フランス『AFP通信』の報道によると、フォース・インディアはF1の統括団体FIA(国際自動車連盟)にもこの件を報告し、訴えを起こしたという。

ケーターハムは2010年に、マルシャとHRTとともにF1に参戦。フォース・インディアのチームディレクター、ボブ・ファーリーは、ケーターハムは過去2年間、他の2チームよりランキングで上位になっており、その成績によって数億円の報奨金を得ている、と語った。

「必要なレベルに到達するには、F1では巨額の投資と時間がかかるものだ。ケーターハムは、フォース・インディアの空力設計を利用することで、マルシャやHRTより高いレベルに到達した」

「第一に、数百万ポンドを浮かせることができ、その上、すぐに結果を得ることができる。だが3年たってもまだ彼らは(当初の順位から)進歩していないがね」とファーリーは述べた。

FIAはコメントを発表していないが、2007年にはマクラーレンがフェラーリの機密情報を所有していたとして1億ドル(約83億円)の罰金を科している。

ファーリーは、今回の件でFIA会長のジャン・トッドが何の行動もとらないようなことが仮に起きたら、「マクラーレンは支払った1億ドルを返せと言うだろう」と言い、必ずFIAが何らかの処置を取るはずだと話した。

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