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抗議の構えに怒りを見せたメルセデスAMG

2012年03月19日(月)21:34 pm

開幕戦オーストラリアGPでメルセデスAMGに対し抗議を行う構えがあった。そんなライバルチームの動きに対し、メルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンは怒りを見せた。

ロータスはメルセデスAMGの新車W03にはルールに違反する空力処理が施されていると考えており、17日(土)の予選後、あるいは18日(日)の決勝レース後に異議申し立てを行う可能性を示唆していた。

「それは選択肢のひとつだ。今言えることは、レッドブルとわれわれは、メルセデスAMGのシステムがルール違反であると確信しているということだ」とロータスのチーム代表エリック・ブーリエは『Sun(サン)』に語っている。

公式に抗議を突き付けられる可能性について尋ねられたブラウンは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、「それが実際に発生したら大いに失望するだろう。もし、われわれのクルマがルール違反であると信じている者がいたとするなら、レース週末の後ではなく、その前に抗議を起こすべきだ」と、ライバルチームの動きをけん制していた。

ブラウンは予選やレース以前に発生した抗議の場合、F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)が抗議に対応することができると語る。そのため必要であればFIAは、レースの公式結果が確定する前に当該のチームに対してクルマの変更を指示することができるとブラウンは語った。さらにブラウンは、こう続けている。

「われわれは、自分たちが行っていることについて、逐一FIAへ報告している」

「今週の水曜(14日)にはFIAの関係者がわれわれのガレージで、クルマのすぐ近くで抗議のあった部分の観察を行った。その結果、ルールに合致していると認められた」

「FIAが認めている以上、われわれはそのシステムを利用する」

ブラウンは以前、特にレッドブルの排気系統がルール違反ではないかと訴えており、それに対しての仕返しではなかとも考えているようだ。

「われわれの新システムにかかわる論争のおかげで、排気系の問題からは注目がそれたようだ」とブラウンはルールをめぐるチーム間の駆け引きを分析している。

今回問題になったのは、2010年のF1で流行し、現在は使用が禁止されているFダクトを応用した技術とみられる。これは、リアウイングに作ったすき間から空気を放出することで、最高速を高める技術だが、マクラーレンも同様の技術を採用すると言われている。そのため、今回の抗議にマクラーレンは加わっておらず、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは次のように語った。

「われわれは自分たちがやっていることを把握している」

「限られたスペースしかないF1のクルマで、後々になってからシステムを統合したりするのは難しいものだ」

「もちろん、われわれは問題になるようなことはないと思うがね」

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