ザウバーのエンジニアリング責任者を務めるジャンパオロ・ダラーラが、小林可夢偉を走らせて今回のバルセロナテスト全体の最速タイムを記録したテスト最終日を振り返った。
ジャンパオロ・ダラーラ
「今日もわれわれにとっては前向きなテストになった。午前中は空力面での比較とセットアップ作業からスタートした。そして昼食の前にカムイが予選(のシミュレーション)走行を行った。過去2年においては予選がわれわれの弱点だったからね。われわれはこの弱点を解決しなくてはならないんだ。もちろん、そのためにはすべてを的確に実行することが求められる」
「カムイはミディアム(4段階のうち2番目に硬い)タイヤでスタートし、その後2セットのソフト(4段階のうち2番目に軟らかい)タイヤを使い、最後に初めて2012年仕様のスーパーソフト(最も軟らかいタイヤ)を使った」
「彼は最速タイムを2セット目のソフトタイヤで記録したんだ。このラップタイムは今週のテスト全体を通じての最速タイムだ。しかし、もちろんこれはそれほどの意味を持たない。なぜなら、それぞれのチームが異なったプログラムでクルマを走らせており、適正に比較することなど決してできないからね。午後にはレースへの備えとして、より長めの走行を行ったよ」