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セバスチャン・ベッテルQ&A RB8発表会 その1

2012年02月07日(火)4:50 am

F1の3連覇を目指し、2012年型車RB8を発表したレッドブル。同チームで2年連続のドライバーチャンピオンに輝いたセバスチャン・ベッテルが、新シーズンに向けた意気込みを語った。

Q:昨年はF1連覇達成、年間最多ポールポジション、最多リードラップ、そして11勝という輝かしいシーズンでした。今シーズンの目標は何でしょう?

ベッテル:去年みたいなシーズンを繰り返すことさ! もちろん、去年は素晴らしいシーズンだった。今後2011年を振り返るたびに、あの年がいかに特別な年であったかを思い出すんじゃないかな。

ベッテル:でも正直言って、誰もまったく同じ、あるいは同じようなシーズンになるんじゃないかという期待を持って新しいシーズンの開幕を迎えたりはしない。だから、去年がどれくらい特別な1年だったかって分かっているし、心の底からその喜びを味わったよ。

ベッテル:でもそれだけの一貫性を保ち続けることがいかに大変か、僕たちは理解している。ほぼすべてのレースで完走して、表彰台に登っていたんだ。だから目標はもちろん、持てる力のすべてを出し切って去年みたいな1年にすることだ。そうすることで、この新車RB8をどうやったら乗りこなせるかが見えてくるはずだ。

Q:2度目の世界タイトルを獲得できたことを楽しむ機会はありましたか?

ベッテル:まあね。知っていると思うけど、2010年に初めてタイトルと獲得した後はものすごく忙しかった。だから、2011年の場合でもいくつかやらなくちゃいけないことはあったよ。でも、それは僕自身が望んでいたことだ。ここにいる人たちやファクトリーで働いてくれているみんな、そしてファンのみんなに恩返しをしたかったからね。

ベッテル:でもそれが一通り終わって、クリスマスが近づくころにはすっかり落ち着いたよ。少しゆっくりして、平穏なひと時を楽しんだ。準備万端で今シーズンへ臨むために、充実した休暇を満喫したよ。今年も長く険しいシーズンになるだろうからね。

ベッテル:それにしても、いったん落ち着くのは本当にいいことだ。さっきも言ったみたいに、もう一度各レースと結果を振り返ってみると、去年がどれほど素晴らしいシーズンだったかということをあらためて実感できたんだ。だから、ゆっくりできたのは良かったよ。それに、2010年の時と同じように、誰もその時間を僕から取り上げることはできないし、いつまでも僕の記憶の中に残るからね。

Q:休暇はどのようにして過ごしましたか?

ベッテル:そうだね。僕たちはクレイジーなことをやったり、常識では考えられないような生活をしたりしているから、休暇の時もシーズン中みたいにエキサイティングか、忙しい状態じゃないかってみんな想像しているみたいだね。でも実を言うと、1年中あちこちを旅して回って忙しい状態が続いていると、時間に余裕があること自体が楽しいんだ。

ベッテル:ただ家でゆっくりしてテレビを見たり… ごくごく普通の生活を満喫しているよ。だから、自分のバッテリーを充電してエネルギーを蓄えるのは大事なことだと思う。そして、少なくとも今シーズンを乗り切れるくらいしっかりとリフレッシュしてから戻って来るんだ。

ベッテル:クリスマスは家族や友達と一緒に家で過ごしたよ。それから少しスキーへ行った。今年は積雪がすごいからスキーにはもってこいだった。そして1月に入ったらすぐ、新しいシーズンに向けての準備に取り掛かる。定期的なトレーニングを開始して、クリスマスの時期に身体についた余分な脂肪や体重を落として、理想的な体形に近づけていくんだ。

Q:今年はより激しく、厳しい戦いになると予想していますか?

ベッテル:去年のシーズンが開幕するとき、どんなシーズンになるかなんて予想していなかった。だから今年も同じだと思うよ。ただ、今年も2011年みたいにシーズンの序盤からリードを築けて、ポイントでライバルたちに対して大きなギャップを持てると思っていない。

ベッテル:今年は本当に熾烈(しれつ)で厳しい戦いになるだろう。正直、そうならなかったら驚きだね。クルマを見る限り、デザイナーたちが自由な発想を反映させたり、新しい発見をしたりする余裕はあまり残されていない。ご存じの通り、去年からはダブルディフューザーが禁止になって、今年からはブロウンディフューザーとそれにかかわる排気系の処理が禁止された。だから、それらのアイデアはもう使えないし、ほかとの決定的な違いをつくり出すことが難しくなっていると思う。

ベッテル:いずれにせよ、そのうち分かることだ。もちろん、僕たちの新車がどこよりも優れていることを願っているけど、クルマはみんな似通っているし、ライバルたちとの力関係もこれまで以上に接近するだろうから難しい1年になると思う。

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