ザウバーの2012年型車C31にも「不細工な隆起」があるようだ。チーム代表のペーター・ザウバーが明かした。
ケーターハムが2012年型車CT01を発表した際、ノーズに隆起している部分があり、これが「美しくない」や「不細工」だとして話題になった。また、2月3日(金)に新車を発表予定のフェラーリも、ノーズに似たような隆起があるとされている。
この隆起は、今年から新しくなったルールに対応したもの。ノーズが他車のタイヤと接触した際に、クルマが浮き上がって宙に舞ってしまうことを防止するため、ノーズの高さを低くすることが今年から規定された。
しかし、コックピットなどがあるシャシーの高さはこれまでと同じ。空力への影響を考えると、各チームともノーズをできるだけ高くし、ノーズの下にきれいな気流をできるだけ多く流したい。また、サスペンションの取り付け部分も高い位置に確保したいため、シャシーとノーズを接続するバルクヘッドのあたりで一気に高さが低くなる設計となった。
新ルールに対応したためのデザインであることから、多くのチームがこの「不細工なノーズ」を採用するとみられ、ザウバー代表も「空力面の理由から、ノーズのこの隆起はほぼ避けられないものだ」と認めている。