ルーベンス・バリチェロが、同郷の友人であるトニー・カナーンのリクエストで来週、インディカーをテストする。
2011年シーズンに佐藤琢磨が所属したKVレーシングは、2012年型マシンに乗ってシート合わせをしているバリチェロの様子の画像を掲載し、テストすることを認めている。
19年連続でF1に参戦し、今季ついにF1のシートを失ったバリチェロは、フロリダ州セブリングで、2日間にわたって新車DW12を走らせる。車番は、今は亡き元インディカー・チャンピオン、ダン・ウェルドンにちなんだものだ。
ブラジル『Globo(グロボ)』紙によると、バリチェロのテストは、カナーンならびにKVレーシングのオーナー、ジミー・バッサーの招待で実現するものだという。
新車のセットアップを行ううえで経験豊富なバリチェロは適任のドライバーだと、カナーンがチームに進言したとみられる。
「僕のおもちゃ(マシン)で遊んでもいいけど、後で返してくれるよね? だって僕のだもん!」などとおどけるカナーンは、ツイッターで次のように続ける。
「もう秘密にはしておけないよね。ルーベンス・バリチェロが僕らのためにテストしてくれることになった。彼が、フィードバックでKVレーシングと僕を助けてくれるなんて、すごく誇らしいよ」
バリチェロ側もこの報道を認めている。アシスタントであるアンダーソン・マルシリは次のように語る。
「前々から招待は受けていたが、2012年の契約も無いことから、今回は友人に援助とアドバイスを差し向けることにしたのだ。それ以上のものではない」