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2012年限りでのミハエル・シューマッハの引退を予想する元F1ドライバー

2012年01月28日(土)13:06 pm

元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは、エイドリアン・ニューイ(レッドブルの最高技術責任者)の存在がある限り、レッドブルはF1でトップを走リ続けることが保証されているようなものだと語った。

現役時代はフェラーリやマクラーレンといった名門で活躍し通算10勝を挙げたベルガーは、ニューイとは旧知の仲であり、以前はレッドブルの姉妹チームであるトロ・ロッソの共同オーナーも務めていた。まだベルガーがトロ・ロッソの運営に携わっていた2008年のイタリアGPで、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がニューイの設計したマシンで史上最年少でのポール・トゥ・ウィンを飾り、ともに喜びを分かち合っていた。

「エイドリアン・ニューイと彼の技術スタッフが離れない限り、最速か2番目に速いクルマのどちらかを手にし続けるだろう」とベルガーは『Auto Motor und Sport(アウト・ モートア・ウント・シュポルト)』に主張している。そして「今では十分な経験を積み、大いなる自信を身に着けたベッテルが、そのどちらかのクルマに乗ったとしよう。今の彼なら2番目に速いクルマでも輝きを放つだろうね」と付け加えた。

しかしベルガーによると、このサクセス・ストーリーにかつてF1を支配し続けた“皇帝”ミハエル・シューマッハは当てはまらないようだ。

今年がメルセデスAMGと結んだ3年契約の最後の年となる43歳のシューマッハを引合いに出し、「彼が契約を延長するとは思わない」と指摘した。

「いつか疲れしてしまう時がくるはずだ。チームメートのニコ・ロズベルグに対抗するチャンスは残されていない。40歳を越えたドライバーがロズベルグのレベルの若手ドライバーを打ち負かすことはできないと悟らなければならない」と持論を展開した。

フェラーリ時代のチーム代表で、現在はFIA(国際自動車連盟)の会長であるジャン・トッドからFIAが管轄するシングル・シーター委員会の議長を頼まれて以降、若手育成は今のベルガーの専門分野だ。そのベルガーは、下位カテゴリーに必要とされる費用が若手ドライバーには大きすぎると考えている。「私としてはカートでは1シーズンあたり最大でも5万ユーロ(約500万円)が適正金額だと思う。入門レベルのシリーズでは10万ユーロ(約1,000万円)、F3で30万ユーロ(約3,000万円)、そしてF1に登りつめるまでの間のその他のシリーズで500万ユーロ(約5,000万円)が妥当だろう」とコメントしている。

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