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ケーターハムCT01は「美しい」とチーム代表

2012年01月27日(金)5:42 am

ケーターハムのチーム代表トニー・フェルナンデスが、新車CT01や2012年シーズンについて語った。

Q:クイーンズ・パーク・レンジャーズ(フェルナンデスが所有するサッカーチーム)が今季最終戦で見事に勝利を収めました。そして今度はケーターハムF1チームが、他チームに先駆けて2012年マシンCT01の発表会を行いました。忙しい1週間だったのではないですか?

フェルナンデス:そうだね、今週はとても充実しているよ。われわれがどこよりも早く新車を発表するということに興奮しているし、世に出る2012年のF1マシンは、このCT01が第1号だ。現時点ではとてもいい流れに乗れているように思うよ。

フェルナンデス:こんなにも早い時点で新車の写真を公表することができることをうれしく思う。リアド(アスマット/チームCEO)、マイク(ガスコイン/チーフテクニカルオフィサー)、マーク(スミス/テクニカルディレクター)、そしてチームの全員が最高な仕事をしてくれた。

フェルナンデス:彼らのおかげでさまざまな認証の取得や、クラッシュテスト(衝突試験)を早々にクリアし、クルマの開発スケジュール通りに進めることができている。ほかのチームに先駆けて新車の発表を行えることを誇りに思っていると同時に、素晴らしいと思っているよ。

フェルナンデス:このクルマはわれわれのさらなる前進を象徴している。このクルマの細部に至るすべてが、初めてF1に乗り込んできたときに目指していたものだ。そしてチームの全員がコース上で新車のパフォーマンスを見ることをワクワクしながら心待ちにしている。また、ファンへこんなに早く新車のお披露目ができたことに満足している。

フェルナンデス:われわれは常に、可能な限りオープンで、対話ができるような状態であることを心がけている。そうであることによって、われわれのファンがチーム内部の実情を目の当たりにすることができるからね。F1情報誌を通じて新車発表を行うことで、ケーターハムとは何なのか、そしてわれわれが目指している方向性を、ユニークな形でファンにお披露目できたと感じている。来年は、私がツイッターへ画像を投稿して新車を発表するかもしれないね!

Q:ノーズには賛否両論が寄せられているようですが?

フェルナンデス:私は個人的にこのクルマが大好きだ。多くの人がわれわれのチームやクルマを話題にしてくれることは光栄だよ。しかし、一番肝心なことは、この新車が速いか否かだ。去年のクルマよりも速いのであれば、見た目は大した問題ではない。そしてほかのチームも新車を発表したら、細かいところまで各チームが似通っているということに気付くと確信している。

フェルナンデス:むしろ私としては美しいクルマだと思っているよ。確かにこれまでとは異なっている。だが、異なっているということと、醜いということは同義ではない。これまでと違っていることでCT01が美しくなっていると思う。少し私がへそ曲がりなのかもしれないがね。

フェルナンデス:しかし、クルマの見た目やパフォーマンスは、このチームの一部でしかない。大きな要素であることは認めるが、一部にすぎないことを忘れてはならない。今後われわれはケーターハムの名でレースを戦っていく。だが、われわれの中には2009年にF1へやって来た時と同じDNAが今でも宿っている。

フェルナンデス:われわれは同じチームではあるが、日々進化し、成長し続けている。その進歩を支えてくれているのが、チームを結成した当時から一緒に働いている人たちや、われわれと合流し同じ目標を志している人たちなんだ。これまで一貫して緑と黄色のカラーリングをまとっていることを心から誇らしく思うし、それこそがわれわれのことを雄弁に語っていると思う。

フェルナンデス:私にとって今年は新たな1年の幕開けとなる。ケーターハムとして最初の年であり、われわれの物語の新たな一幕の始まりだ。このチームのデザイン部門が新しい部品の製作を本格的に行えたのは今回が初めてだった。この新車は、技術面やパフォーマンスの面でも昨年のT128の進化版となるはずだ。

Q:これから始まるシーズンをどのように思っていますか? 今はやるべきことがたくさんありますね。

フェルナンデス:その通りだ。でも、これまで以上にあらゆる挑戦を楽しんでいるよ。われわれが最速のチームにはなり得ないことくらい分かっている。私は楽観的でもあるが、現実的でもあるからね。何が起ころうとも、われわれは夢をこの手につかみ取るため、これまで以上に懸命に働き続けていく。それが私の自信の源になっている。

フェルナンデス:もうすぐ始まる最初のテストに向け、緊張感と興奮が入り交じった不思議な感覚だ。毎年この時期にはこの感覚がよみがえるんだ。しかし、今はわれわれが自分たちで運命を決めていくことができる。これは今まで以上にじっくりと味わっている感覚だよ。

フェルナンデス:ちょうど旧正月を祝ったばかりなんだが、2012年はたつ年だ。今年はわれわれにとって素晴らしい年になる予感がするし、最高の気分だよ。私はたつ年生まれだから、とても元気付けられているように感じるし、今年の展望についても楽観的でいられる。良いことも悪いこともあるだろうが、これから起こるすべてのことを楽しみにしているんだ。

フェルナンデス:カマルディン(メラヌン/副チーム代表)と私が手掛けているビジネスの成長に関しても大きな自信がある。ケーターハム・グループ全体の将来の見通しについてもとてもワクワクしている。

フェルナンデス:報道でもあったように、今シーズンの目標はポイント獲得だ。ポイント獲得を目指すべきなんだ。昨シーズンは終盤戦に向かうにつれて、中団グループのクルマにとても接近していくことができたが、KERS(運動エネルギー回生システム)を搭載していなかったため競争力に限界があった。

フェルナンデス:だが今年はチームスタッフ、われわれの本拠地設備と風洞トンネル、そして(今年は搭載する)KERSのおかげで私は自信に満ちている。多くの中団チームがわれわれを脅威に感じるだろう。その結果として、2012年シーズンのどこかでポイント獲得を実現させたい。もし運が味方してくれたら2回ポイントを獲得したいね!

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