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“ひとりなでしこ”井原慶子、女性初のドバイ24時間レース参戦

2012年01月10日(火)18:30 pm

女性カーレーサー井原慶子(38)が、13日(金)から14日(土)にかけて開催される「第7回ドバイ24時間レース」に女性として初めて出場することになった。

井原が本格的にレースに出場するのは、2009年のフォーミュラ・ル・マン選手権以来2年ぶり。

井原はF1チーム、ベネトンのレースクイーンだった1991年にカーレーサーへ転身。その後、世界50ヶ国をレースで転戦し、フォーミュラレースのトップカテゴリーであるイギリスF3国際シリーズに参戦したのち、2008年に結婚。日本に帰国してからは、地域の子どもたちに英会話を教えるほか、教育・安全環境に関する講演で全国の大学や企業を飛び回ってきた。

「夢を果たしたときには、体も心もガタガタでした」と自身が語るとおり、カーレースの世界では男女の区別がなく、国際レースともなると女性選手の参戦は世界でも数人のみ。女性にとって体力のハンディは大きく、世界を転戦しながら男性の中で戦い続けた数年の疲労が重なり、一時は365日のうち200日以上は38度以上の熱が出たり、自律神経失調症になるなど、体調を崩していたという。

しかし、休養をとりながら日本での文化活動をしている間も、井原は「ひとりなでしこ」の魂を失っていなかった。

これまで、F1を頂点とする「スプリントレース」に専念してきた井原だが、耐久レースの最高峰ル・マン24時間レースへの参戦に向けて再スタート。再出発の地をドバイ24時間に選んだ。

ドバイ24時間はドバイ・オートドローム(1周5.39㎞)で行われる国際レースで、今年は70台以上がエントリー。チームは耐久の常連「ガルフ・レーシング」に所属し、チームメートの男性ドライバー3人とともに「アストンマーチン・ヴァンテージN24 GT4」を駆ることになる。

「世界一広い空港、世界一高いビル、世界一のサービスに輝いたエミレーツ航空など世界一ぞろいのドバイという国に興味津々。新婚旅行で行って、ドバイの素晴らしさや砂漠の近くにある世界最新のサーキットを見た瞬間、『ここでもう一度走ってみたい!』という気持ちが湧き出てきました」

「今日は19時まで地域の子どもたちに英会話を教えているので、終わったら駆け足で関西国際空港へ向かいます。23時過ぎのエミレーツ航空で出発し、約11時間のフライトの後、明日到着したらすぐにフリー走行。久々のレース参戦ですが、次につながるよう頑張ります!」と井原は再挑戦について熱く語ってくれた。

再び世界へ挑む井原をエミレーツ航空などがサポートすることも決定。強力なサポートを武器に「ひとりなでしこ」の再挑戦が始まる。

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