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F1トップチーム、すでに新コンコルド協定に調印済みか

2012年01月06日(金)23:18 pm

多くのメディアが、F1でトップチームの座を占めるフェラーリとレッドブル、そして恐らくはザウバーも、すでにF1最高責任者であるバーニー・エクレストンとの間で個別に新しいコンコルド協定の調印を済ませたと伝えている。

コンコルド協定とは、F1チームとF1の商業権保持者、そして統括団体FIAによって結ばれている協定で、F1の商業面など運営に関することが規定されている。現行の協定は2012年末が期限となっており、チーム側が新協定での商業収入分配の増額を求めるなど、新協定締結に向けた交渉に注目が集まっていた。

すでに新協定にサインしたとされる3チームは、昨年12月初旬にF1の商業的事項やルールなどについて協議を行うためにF1参戦チームによって結成された組織FOTA(フォーミュラ・ワン・チームズ・アソシエーション)からの脱退を表明していたが、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)が今回のうわさについて最初に報じたのは昨年のクリスマス直後のことだった。

その記事では、新コンコルド協定についての交渉が2012年の1月中には始まるだろうとしたフェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモーロのコメントが紹介されていた。

エクレストンについてはもともと分割統治戦略を好むとされており、FOTAのような団体を通じてではなく、各チームと個別に協定を結ぶことを希望していると考えられていた。そうなると、有力チームは自らに有利な契約を望むこととなり、その他のチームはF1収入の分配における交渉力を弱められることになる。

FOTAからは前述のようにフェラーリ、レッドブルが脱退し、フェラーリエンジンを使用しているザウバーもこれに続いた。そしてレッドブルの姉妹チームであるトロ・ロッソもこれに続くと考えられている。

ブラジルの『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』の記者リビオ・オリッキオはこの件について次のように書いた。

「クリスチャン・ホーナー(レッドブルのチーム代表)、ルカ・ディ・モンテゼモーロそしてペーター・ザウバー(ザウバーのチーム代表)がFOTAからの脱退を決定したことは、F1の将来にとってとても大きな問題だ。レッドブル、フェラーリ、ザウバーがバーニー・エクレストンと新たなコンコルド協定を結んだとの発表が近いうちに行われるだろう。そしてその後は、フェラーリがこうした判断をしたときにはいつもそうなるものだが、ほかのチームたちもこれに続くことになるだろう」

イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』の記者アルベルト・アントニーニも次のように書いている。

「レッドブルとフェラーリはバーニー・エクレストンとの間で、今後のF1選手権への参戦にかかわる事項について合意に達している。まだ公表はされていないが、昨年11月にはすでに合意がなされていた」

アントニーニ記者はさらに、今回のFOTA分裂はマクラーレンやメルセデスAMGを含むほかのチームにも新しいコンコルド協定の締結を余儀なくさせるだろうと書くとともに、次のように続けた。

「過去にも同じようなことがあったが、今回もフェラーリが2017年まで忠義を示す見返りとして、いくばくかのボーナスを受け取った可能性はある」

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