ホンダは2020年10月2日(金)17時からオンラインで緊急記者会見を開き、F1から撤退するという決断を下した。2018年からパートナーとして成功を収めてきたスクーデリア・アルファタウリは次のような公式コメントを発表した。
■スクーデリア・アルファタウリ公式発表
スクーデリア・アルファタウリは、2021年シーズンをもってF1から撤退する決断をしたホンダ・モーター・カンパニーに感謝し、レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリの両チームへのパワーユニット・サプライヤーとして尽力してくれたことに感謝しています。
我々とのパートナーシップにより、2019年のF1ドイツGPでダニール・クビアトが2位、F1ブラジルGPではピエール・ガスリーが3位となり、2020年F1イタリアGPではガスリーが優勝を果たし、素晴らしい結果を達成するができました。
さらに、2019年オーストリアGPではレッドブル・レーシングとマックス・フェルスタッペンとともにホンダとして2006年以来初めての優勝、それから31レースで3勝、表彰台13回を記録。ホンダは、2014年に始まったF1ハイブリッド時代の開始以来、2つの異なるチームで勝利した唯一のパワーユニットメーカーとなりました。
我々は2021年末まで共に成功を目指しており、(ホンダがF1を撤退するという)今回の決定は、パートナーシップの残りの期間中に共通のゴール(チャンピオン)を達成するというホンダのコミットメントに影響を与えることはありません。
■フランツ・トスト(スクーデリア・アルファタウリ代表)
2017年9月、ホンダF1が窮地に陥った際に手を組んだフランツ・トスト代表は、今回の発表について次のように述べた。
「スクーデリア・アルファタウリとホンダは、2018年に協力し始めてから、非常に良好でプロフェッショナルな関係を築いてきました」
「私たちはここ数年、レースで優勝し、2位と3位の2度の表彰台を獲得し、一緒に大きな成功を収めてきました。
ホンダがF1へのコミットメントを止める決断をしたのは残念です。なぜなら、彼らのパワーユニットのパフォーマンスは、F1に戻ってきてから、短期間でグリッド上で最高のエンジンの1つになるために絶えず劇的に向上しているからです。残された今シーズンと来年のレースで、私たちは一緒に力強い結果を達成し続けると確信しています」
「私たちは、環境への取り組みに焦点を当て、カーボン・ニュートラルの実現に向けて努力するというホンダが決定するにいたった背景を尊重します。
スクーデリア・アルファタウリの全員が、彼らのすべてのゴールを達成し、将来の成功を祈っています。実りあるご協力を賜りましたホンダに心より感謝申し上げます。私たちは共に仕事をしてきた毎日を本当に楽しんできました。
ホンダのようなエンジン・パートナーを見つけるのは簡単ではありませんが、もちろん、2022年以降、最高のパワーユニットの解決策を見つけるためにあらゆる可能性を検討し始めます。」
●【公式発表文】ホンダ、F1撤退!
●【ホンダF1撤退】「議論を尽くした」F1参戦1000GPのフェラーリ、一方で撤退するホンダ。ブランド向上か、2050年カーボンニュートラルか
●【ホンダF1】角田裕毅の2021年F1デビューに向けてレッドブルと交渉
●【レッドブル】2021年にフェルスタッペンのチームメートを務めるのは?
●【ホンダF1撤退】レッドブル公式発表「ホンダの全員に感謝。共にチャンピオン目指す」短期間で2チーム合計5勝、表彰台13回を達成