レッドブルF1のヘルムート・マルコ博士は、もしマックス・フェルスタッペンが今週末のザントフォールトで表彰台に上れるなら、それはそれで「いい」ことだと考えている。
■レッドブルF1は表彰台を獲得できれば十分
先週のスパ・フランコルシャンでは圧倒的な強さを見せたフェルスタッペンだったが、ホームコースでの金曜日フリー走行ではギアボックスのトラブルで多くの時間を失うなど比較的苦戦を強いられていた。
しかしマルコは、さらにペースの悪いセルジオ・ペレスについても心配する必要はないと言う。
「ペレスは通常、金曜日にはマックスより1秒遅いから、このデータは限られた価値しかない」と79歳のマルコは語った。
「フェルスタッペンの最初のラップは、我々がまだ上位陣と戦えるという楽観的な見方を与えてくれる」
「ハードタイヤはおそらくレースでは使わないだろうから、最初のプラクティスでハードタイヤを履いたんだ。このタイヤではいいフィーリングだった」
「我々はまだ表彰台を狙えるし、今のところそれでいいんだ」とマルコは主張した。
実際、ワールドチャンピオンのフェルスタッペンは、シャルル・ルクレールに対してほぼ3桁のポイント差を付けている。つまり、フェラーリが連勝しても、状況は劇的には変わらないということだ。
■好調メルセデスは浮かれず
しかし、メルセデスの関係者は「レッドブル、フェラーリ、我々は同レベル」と考えており、エキサイティングなオランダGPになる可能性はある。
しかし、チーム代表であるトト・ヴォルフは、急激な調子の変化に興奮しすぎてはいないようだ。
「夏休み前、我々は勝利のチャンスを与えられたが、スパ・フランコルシャンで我々は見放された」と彼は『De Telegraaf(テレグラーフ)』に語っている。
「そして今、ザントフォールトの金曜フリー走行の後、彼らは僕らが再び勝つと思っているんだ。 F1というのは非常に移り気なものなんだ」
「でも、今のルール、風洞でのタイムの違い、予算の上限があれば、反撃は可能だと思う。しかし、レッドブルは今、素晴らしい仕事をしているから、とても厳しいだろうね」。