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「ベッテルは弱い!」とイタリアのメディア

2019年03月18日(月)18:52 pm

フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットが、自分たちはパニックに陥ってなどいないと主張した。

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2月にバルセロナで行われたプレシーズンテストではライバルたちに大きな差をつけていると見なされていたフェラーリだが、先週末に行われた今季のF1開幕戦オーストラリアGPでは最大のライバルであるメルセデスに加え、レッドブル・ホンダにも敗れてしまい表彰台にすら上ることができなかった。

「ここで何が起きたのか、ファクトリーで落ち着いて分析する必要がある」

今季からマウリツィオ・アリバベーネに代わってチーム代表の座についたビノットはそう語ると次のように付け加えた。

「私は今でも自分たちにはいいクルマがあると確信している。レース週末ではまだその本当の力を見ることができていないがね」

■勝てないのはベッテルが「弱い」からだと伊メディア

だが、期待が大きかっただけに、フェラーリの地元イタリアでは落胆の声が大きいようだ。

そして、最大の戦犯だと批判されているのはまたしてもセバスチャン・ベッテルだ。

ベッテルはメルボルンでのレース終盤にレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンにオーバーテイクを許してしまったが、実際のところ2年目のF1シーズンを迎えたばかりのチームメート、シャルル・ルクレールからそのポジションを守るのも難しそうな状況に置かれていた。

そのベッテルは、レース中に無線でエンジニアに「どうして僕たちはこんなに遅いんだい?」と尋ねていた。

イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、それはベッテルが“弱い”からだと主張し、次のように付け加えている。

「ルクレールの方がもっとエネルギーを持っているようだし、レース終盤には(ベッテルの)後ろに留まるように言われたことを公然と認めている」

■ルクレールにチームオーダーを出していたフェラーリ

実際のところ、ビノットは順位をキープするようルクレールにチームオーダーを出していたのは事実だと認め次のように語っている。

「あの時点では、我々は得られるであろう結果を危険にさらすことをしたくなかったんだ。我々にとってはシャルルが彼(ベッテル)を攻撃しても意味のないことだったからね」

そのビノットは、今は落ち着くことが肝心だと次のように続けている。

「この週末は期待外れだった。週末を通じてバランスを改善できると考えていたが、そうはならなかった。今日の時点ではその理由は分からない」

「しかし、我々は落ち着いているよ。このクルマの可能性を信じているからね。我々は今回が異常だったのだと考えているし、これが繰り返されることがないことを願っている。多分、これは我々にとってのいいレッスンなんだ」

■1レースが終わっただけだとベッテル

昨年からイタリアのメディアから叩かれ続けているベッテルも今年のフェラーリにはチャンスがあるはずだと次のように主張している。

「ひとつのレースが終わっただけだよ。メルセデスはすごく強いし、ほかのチームは大きく離されている。だけど、1年は長いからね」

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