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今年からフェルスタッペンの略語が変更に

2017年03月02日(木)18:42 pm

今季最初のF1公式シーズン前テストが開催されているバルセロナで、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)に関するちょっとしたニュースが話題に上った。

2015年のF1デビュー以来、F1の公式順位表にはフェルスタッペンを現す記号として「VES」が使用されていた。しかし、今回フェルスタッペンが所属するレッドブルがF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)に申請を行い、今季から「VER」が使われることになったのだ。

■これまでVERが使えなかった理由は?

通常、順位ボードに用いられるドライバーの略語は、そのドライバーの名前の先頭から3文字を使用されることが多い。ところが、フェルスタッペンの名前はアルファベットでは「Verstappen」なので、通常であれば「VER」が略語として用いられるはずなのだが、これまでは「VES」が用いられていた。

これは、フェルスタッペンがF1デビューを果たした2015年には、2014年までトロロッソに在籍していたジャン-エリック・ベルニュがフェラーリにテスト兼控えドライバーとして在籍していたためだ。

2012年から2014年までトロロッソで走っていたときにはすでに「VER」はベルニュ(Vergne)の略語として用いられていた。フェルスタッペンがF1デビューした2015年にはベルニュはトロロッソのシートを失ってレースには参加していなかったものの、フェラーリの控えドライバーとして出走する可能性が残されていたことから、「VER」という略語はベルニュ用としてキープされていた。このためフェルスタッペンには「VES」という略語があてがわれたのだ。そして、それはベルニュが継続してフェラーリのテストドライバーを務めた昨年も同様だった。

■ついに父親と同じ略語を手にしたフェルスタッペン

だが、今季フェラーリとの関係が終了したベルニュは、現在どのF1チームにも所属しない状態となった。このため、レッドブルがあらためてフェルスタッペンに「VER」という略語を適用するようFIAに求めていたということのようだ。

今年3年目のF1シーズンを迎えるフェルスタッペンは、ベルギーの『Het Laatste Nieuws(ヘト・ラーツテ・ニュース)』に次のように語った。

「ベルニュがもうフェラーリにはいなくなったということが分かったとき、僕はすぐに言ったんだ。僕の最初の3文字である「VER」を使いたいとね。僕の父もずっとそれを使っていたんだ」

フェルスタッペンの父親は1994年から2003年までF1で活躍していたヨス・フェルスタッペンだ。晴れて父親にも適用されていた「VER」という略語で表示されることになったフェルスタッペンは、ほほ笑みを浮かべながら次のように付け加えた。

「チームが申請してくれ、それが認められたんだ。ここ(バルセロナ)のスクリーンにはすでにVERとなっているよ」

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