レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、現在のマシンのハンドリング問題が1年以上前から進行していたことを認めた。
ここ数戦でその問題は顕著になり、チームはこれまでの開発過程を振り返り、どこで道を誤ったのかを特定するために懸命に取り組んできた。ホーナーは『Auto Motor und Sport』にこう語った。
「開発履歴をたどった結果、最初のミスは2023年のバルセロナでのフロアアップグレードにあったことがわかった。そこからチェコ(ペレス)のマシンに問題が発生したが、マックス(フェルスタッペン)が勝ち続けていたため、当時はそれほど深刻に受け止めていなかった」
さらに、チームアドバイザーのヘルムート・マルコ博士も「今年のイモラで完全に誤った方向に進んでしまった」と明かしている。
■マルコ「マクラーレンに追いつくのは難しい」
先週末にバクーで開催されたF1アゼルバイジャンGPでは、レッドブルがハンドリングの問題やセットアップの難しさを改善するために、2種類の新しいフロアを投入した。
フェルスタッペンは依然として苦戦したものの、それは予選後のセットアップミスが原因だと述べた。「これは確かに前進だ」とフェルスタッペンは語り、改善を実感している様子だった。
レース後のコンストラクターズ選手権では、マクラーレンがレッドブルを逆転し20ポイントリードした。マルコは「再び追いつくのは難しい」と認めた。
■フェルスタッペン、まだ諦めず
しかし、フェルスタッペンはより前向きなコメントをした。
「もっとうまくやれるはずだよ。まだ戦いは終わっていない。レースでは勝てなかったが、チェコは戦っていた。これから先、勝利争いに戻るためにクルマを少しずつ改善し続ければ常に戦えるだろう。特にモンツァで発見したことを活かせばね」