レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表とフォードのジム・ファーリーCEOが、破綻しかけた関係を修復し始めている。
●【2024F1第16戦イタリアGP】決勝レース・全セッションの結果
■関係回復を目指すホーナー
今年初め、ホーナーのスキャンダルが報じられる中で、ファーリーはレッドブルに対して懸念を表明する書簡を送った。「以前述べた通り、フォードの価値観は譲れないものであり、満足のいく回答が得られていない」と、ファーリーは2月下旬に書いた。
「私たちビジネスパートナーに対する透明性の欠如にも苛立っており、全ての調査結果の詳細な報告を期待しています」
レッドブルとフォードは、新型F1エンジンプロジェクト「レッドブル・パワートレインズ」に取り組んでおり、2026年から2つのチームに供給する予定だ。
『デ・テレグラーフ』紙によると、ファーリーとホーナーは書簡が送られて以来、一言も交わしていなかった。しかし状況は変わり、ファーリーがイタリアGPのモンツァに出席し、62歳のフォードCEOとホーナーは土曜日に会談を持った。
また、日曜日にはレッドブルのタイ主要株主チャレーム・ヨービディヤと、レッドブル共同CEOオリバー・ミンツラフもモンツァで会い、チーム内の混乱を鎮めるために協力している。
レッドブルの広報担当者は、ファーリーとホーナーが土曜日にじっくりと話し合ったことを認めた。「会談は良好でした。来年と2026年の計画について約1時間話し合いました」と述べた。
■レッドブルは現状維持だと語るラルフ・シューマッハ
一方、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、レッドブルが2024年のパフォーマンス低下を修正するための変更を実施するのは難しいと考えている。
「私の見解としては、当面は現状維持だ。これだけ不確実性があると、さらに首が飛ぶだろうし、多くの人が不幸になるだろう。彼らはあらゆる方面からプレッシャーを受けている」と、シューマッハは『Sky Deutschland』に語った。