F1第12戦イギリスGP(シルバーストーン)は、手に汗握るドラマチックな決勝レースとなった。
●【2024F1第12戦イギリスGP】決勝レースのタイム、周回数/タイムスケジュール・全セッションの結果
手に汗握るすごいレース展開
時折小雨が降る中、路面はドライ、セミウェット、ドライと変化し、天候と路面状況と劣化するタイヤを見極めながら、いつタイヤ交換をするのかという難しい判断のレースだった。
予選19番手だったセルジオ・ペレス(レッドブル)は、パワーユニットを交換し、ピットレーンスタートを選択した。
ピエール・ガスリー(アルピーヌ)はフォーメーションラップでマシンに問題が発生して、すぐにピットインしてしまった。これでグリッド上には18台のマシンのみが並ぶことになった。のちにギアボックスの問題と判明している。
ポールポジションのジョージ・ラッセル(メルセデス)は、トップ争いで沸かせていたが、トラブルでリタイアを選択した。
ウェット宣言されたタイミングでは、DRSが使えない中、滑りやすい路面をドライタイヤでサイド・バイ・サイドのバトルが見られ、まるでDRSがなかった頃の昔のドライバー同士の激しいバトルを見ているかのようなレース展開で、寒い中ポンチョを着て観戦していた観客も大興奮だった。
■ハミルトン復活、母国9勝目!
優勝はルイス・ハミルトン(メルセデス)、2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位はランド・ノリス(マクラーレン)だった。
ハミルトンは母国9勝目、通算104勝目、2021年サウジアラビアGP以来となる復活優勝だった。チェッカー後、ピットでマシンを停めたハミルトンはヘルメットを被ったまま男泣き、父親にハグされながら言葉を交わしていた。
角田裕毅(RB)は終盤まで9位を走っていたが、アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)に抜かれて10位でフィニッシュした。
HRC Sakuraで製造されているHRC(ホンダ・レーシング)製パワーユニット『ホンダRBPT』勢は、以下の通り。
2位 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
10位 角田裕毅(RB)
13位 ダニエル・リカルド(RB)
16位 セルジオ・ペレス(レッドブル)
■F1イギリスGP:決勝レース暫定結果
1 L.ハミルトン(メルセデス)
2 M.フェルスタッペン(レッドブル)
3 L.ノリス(マクラーレン)
4 O.ピアストリ(マクラーレン)
5 C.サインツ(フェラーリ)
6 N.ヒュルケンベルグ(ハース)
7 L.ストロール(アストンマーティン)
8 F.アロンソ(アストンマーティン)
9 A.アルボン(ウィリアムズ)
10 角田裕毅(RB)
11 L.サージェント(ウィリアムズ)
12 K.マグヌッセン(ハース)
13 D.リカルド(RB)
14 C.ルクレール(フェラーリ)
15 V.ボッタス(Kickザウバー)
16 E.オコン(アルピーヌ)
17 S.ペレス(レッドブル)
18 G.ジョウ(Kickザウバー)
ー G.ラッセル(メルセデス)
ー P.ガスリー(アルピーヌ)