F1第11戦オーストリアGP(レッドブル・リンク)の決勝レース(71周)を終えて、ランド・ノリス(マクラーレン)が次のように語った。
●【2024F1第11戦オーストリアGP】決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数/タイムスケジュール・全セッションの結果
2番手を走行していたノリスは、トップのフェルスタッペンを抜こうと、何周にもわたってDRSを使いながらチャンスを狙っていたが、厳しいブロックにより接触を避けながら抜きあぐねていた。
そして64周目のターン3でドラマが起こった。
ブレーキングでアウト側に並んだノリスに対して、イン側を走っていたフェルスタッペンは理想のレーシングラインに戻ろうとアウト側に寄り、1台分あったアウト側のスペースが絞り込まれた。そして両者が並んだところでリアタイヤ同士が接触して2台ともパンクしてしまった。
2台は3本のタイヤでスローダウンしながらピットに戻っている間に、15秒後方にいた3番手のジョージ・ラッセル(メルセデス)が漁夫の利でトップを奪い、ノリスはなんとかピットに戻ったものの、バーストしたタイヤが自分のマシンのパーツを激しく壊しており、マシンをチェックしている間にノリスはポイント圏外へ落ち、チームはリタイアを選択した。
マシンを降りたノリスの不満げな態度でガレージの裏に消えていった。
■ランド・ノリス(マクラーレン)
スターティング・グリッド:2番手
決勝レース:DNF
「タフなレースだったよ!前半はペースがあまり良くなかったけど、最後のスティントではかなり力強く感じられたんだ。
勝利を狙って何度かアタックを試みたけど、何度も衝突を避けようとしていて、悔しいけどマックスにぶつけられて早めにレースを終えることになった。これ以上は僕にできることはなかった。
チームは今週末、素晴らしい仕事をしてくれて、接触するまでは非常に強いレースができていた。残念で悔しいけれど、次に進む時だ。
シルバーストンで地元ファンの前で走るのが楽しみだ。このトリプルヘッダーを最高の形で締めくくるために、また力強い結果を目指して戦うよ」