【F1エミリア・ロマーニャGP】今年のキャンセル分を2026年に振替開催か？「99パーセント確実だ」と地元主催者
洪水問題により開催がキャンセルとなった今週末のF1エミリア・ロマーニャGPだが、年内に別の日程で開催する可能性はないようだ。
しかし、伝えられるところによれば、F1はキャンセルとなった今年のレースの代わりに2026年にもイモラ・サーキットで同GPを開催する方向で調整することになりそうだ。
実際のところ、イモラでのF1開催契約は2025年までとなっているが、現時点では2026年以降もその契約が延長できるかどうかは微妙な状況だと伝えられている。
■今シーズン後半へのリスケは困難だとF1最高責任者
こうした中、エミリア・ロマーニャ地域が大雨による洪水被害を受けたことに伴って今年のレースのキャンセルを決めたF1最高責任者のステファノ・ドメニカリは、次のように語った。
「ファンや熱狂的なファンには申し訳ないが、適切な解決策を見つけるよう努力するつもりだ」
エミリア・ロマーニャGPのキャンセルが決定した直後から、F1はイモラのレース週末を今シーズン後半に再スケジュールできるかもしれないとの憶測が広がっている。
だが、ドメニカリはこうした声に対して次のように語った。
「タイトなカレンダーを考えると、今年中にレースを開催できると考えるのは難しいよ」
「しかし、我々には懸命に働いてきた人たちに対する道義的義務があるので、考えてみることする」
■確実な解決策はF1開催契約の1年延長だと地元主催者
一方、エミリア・ロマーニャGPの地元主催者である『Aci（イタリア自動車クラブ）』のアンジェロ・スティッキ・ダミアーニ会長も、今シーズン後半に開催を延期する可能性は低いことを認めている。
それゆえ、ダミアーニ会長は、2025年までとなっているイモラのF1契約を1年延長することが、より確実な解決策だと考えている。
「今年のF1選手権カレンダーがいかに複雑かを考えると、2024年まではイモラで再びレースを行うことをせず、2026年にこの失われたイベントを開催するのが理にかなっているよ」
イタリアの『Sky Sports 24（スカイ・スポーツ24）』にそう語ったダミアーニは、次のように付け加えた。
「しかし、そのような話し合いは現時点では優先事項ではない」
だが、ダミアーニは、2026年にイモラでF1が開催される可能性は「99パーセント」だと語っており、これに関してはドメニカリも「検討すべき選択肢」であることに同意したという。
■今最も集中すべきは地域住民のこと
ダミアーニは、最後に次のように語っている。
「我々は、エミリア・ロマーニャ州の人々の健康と安全を何よりも大切に思っている。我々は亡くなった方々を悼んでおり、何千人もの人々が自宅を離れなければならない状況となっている」
「もちろん、我々は可能な限りすぐにこの状況が正常に戻ることを願っている。だが、今集中しなくてはならないのは全住民のことだ」
「ほかのことは全て後で対応すればいいことだ」。
