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【スプリント順位&レポート】ペレスがルクレールを抜いて勝利!フェルスタッペンは穴が空いたまま3位 角田裕毅はクラッシュでリタイア/F1アゼルバイジャンGP

2023年04月30日(日)0:01 am

F1アゼルバイジャンGP(バクー市街地)の土曜日、今シーズン初のスプリントが開催された。

●【2023F1第4戦アゼルバイジャンGP】スプリントの結果、タイム差、獲得ポイント数

総距離100km、17周、約30分間のスプリントを制したのはセルジオ・ペレス(レッドブル)、2位はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)だった。

ペレスは今シーズン初のスプリントで優勝、8ポイントを獲得した。

レッドブルと同じホンダRBPTのパワーユニットを搭載するアルファタウリは、角田裕毅は単独クラッシュでリタイア、新人ニック・デ・フリース(アルファタウリ)は14位だった。

■スターティンググリッドは18台・・・1台ピットレーン、1台は出走できず

このスプリントは19台で争われることになった。直前のスプリントシュートアウトのSQ1でクラッシュしたローガン・サージェント(ウィリアムズ)のマシンの修復が間に合わず、出走を辞退したためだ。

さらに、エステバン・オコン(アルピーヌ)がパルクフェルメ管理下でサスペンションのセットアップを変更したためピットレーンスタートになっており、スターティンググリッドには18台が並ぶことになった。

タイヤは、ランド・ノリス(マクラーレン)とバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)の2台がソフトを選択し、他はミディアムを選択した。

■スタート直後にフェルスタッペンとラッセルが激しいバトル

スタートすると、ポールポジションからスタートしたルクレールがトップでターン1を制した。その後方では、フェルスタッペンとラッセルが激しいバトルを繰り広げ、序盤のコーナーでサイド・バイ・サイドになりながら2台は軽く接触し、ターン3でラッセルがフェルスタッペンの前に出た。

フェルスタッペンはポジションを譲った後、無線でラッセルが割り込んできたと非難した。リプレイ映像ではフェルスタッペンがウォールに強く当たっていることが確認された。

■角田裕毅、1周目にクラッシュ、リタイア

フェルスタッペンがFIAに調査を要請した直後、角田裕毅は緩い左カーブのターン13の出口でアンダーステアを起こして曲がりきれずウォールにヒットする奇妙な事故が発生した。

角田は右リアホイールを壊してしまい、リアタイヤが外れてしまった。ここでイエローフラッグが出されると、その後バーチャルセーフティカーになったが、コース上に散乱したデブリ(破片)を清掃するためセーフティカーになった。

順位はルクレール、ペレス、ラッセル、フェルスタッペン、サインツ、ハミルトン、アロンソ、アルボンというオーダーだ。

ここでピットレーンスタートのオコンはピットストップし、ソフトタイヤへの交換を選択した。

角田裕毅は3輪でなんとかピットに戻り、タイヤ交換とフロントノーズを交換してコースに出て行ったが、ダメージは致命的で、真っ直ぐ走れずステアリングをやや左に傾けながらスロー走行し、再びピットインしてリタイアした。

リプレイ映像を見ると、角田がクラッシュした右リアタイヤは真っ直ぐ向いておらず、アームが曲がった状態だった。これに対して、スチュワードは「安全ではない状態で走らせた」としてレース後に審議することになった。

■フェルスタッペン、マシンダメージを与えたラッセルに憤る

レッドブルは、フェルスタッペンのマシンにダメージがあることを伝えると「どうして彼(ラッセル)がポジションをキープできてるのか理解できない、彼は僕の車にダメージを与えたのに・・・」とイライラを募らせる。

■レース再開

5周目にレースが再開すると、再びルクレールがトップでターン1を通過、ペレスが2番手をキープした。フェルスタッペンは、オープニングラップの悔しさを晴らすかのように、ラッセルをパスして3位を確保した。

サインツは懸命のディフェンスで5位をキープした。一方、アロンソはハミルトンを攻略して6位に浮上した。

その後方では、アルボンがストロールとノリスを従えて、最終的に8位で1ポイントを獲得する位置をキープした。

レース再開直後、ペレスはルクレールのDRS圏内に入り、長いストレートできれいなオーバーテイクを決めて8周目をリード、手負いのフェルスタッペンは1秒後方に位置していた。

3番手のフェルスタッペンはルクレールよりかなり速いラップを刻み、ダブルポールシッターのルクレールにプレッシャーをかける。

■ソフトタイヤ勢は苦戦

さらに後方では、ピアストリがチームメイトのノリスをパスして10番手に浮上した。ノリスはソフトタイヤでスプリントをスタートしたが、すぐにミディアムタイヤに履き替えた。オコンもすぐに2回目のピットストップを行い、ボッタスもソフトタイヤは「溶け始めている」と報告した。ソフトタイヤは厳しすぎたようだ。

ペレスは最終ラップでも冷静さを保ち、ルクレールに約5秒の差をつけてチェッカーフラッグを受けた。フェルスタッペンは戦うことができないまま3位でフィニッシュした。

4位にはラッセル、5位にはサインツが入り、6位アロンソ、7位ハミルトン、終盤にはストロールがターン1でアルボンを抜き去って8位へ浮上、1ポイントを獲得した。

ハースの2台のケビン・マグヌッセンとニコ・ヒュルケンベルグが激しい11位争いを展開したが、ヒュルケンベルグはタイヤトラブルで15位まで順位を下げた。

■【スプリント】F1アゼルバイジャンGP
1 S.ペレス(レッドブル)
2 C.ルクレール(フェラーリ)
3 M.フェルスタッペン(レッドブル)
4 G.ラッセル(メルセデス)
5 C.サインツ(フェラーリ)
6 F.アロンソ(アストンマーティン)
7 L.ハミルトン(メルセデス)
8 L.ストロール(アストンマーティン)
9 A.アルボン(ウィリアムズ)
10 O.ピアストリ(マクラーレン)
11 K.マグヌッセン(ハース)
12 G.ジョウ(アルファロメオ)
13 P.ガスリー(アルピーヌ)
14 N.デ・フリース(アルファタウリ)
15 N.ヒュルケンベルグ(ハース)
16 V.ボッタス(アルファロメオ)
17 L.ノリス(マクラーレン)
18 E.オコン(アルピーヌ)
ー 角田裕毅(アルファタウリ)
※L.サージェント(ウィリアムズ)は修復が間に合わなかったため出走せず

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