フェラーリのチーム代表を務めるフレデリック・バスールが、2021年に犯したバジェットキャップ(チーム予算上限)違反に対してFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)がレッドブルに与えたペナルティーは「非常に軽い」ものだと主張した。
圧倒的な強さで2022年のF1タイトルを獲得したレッドブルだが、FIAの精査により、2021年に“軽微な”チーム予算上限違反があったと判定され、700万ドル(当時のレートで約10億円)の罰金に加え、2023年の風洞時間10パーセント削減というペナルティーが科されている。
だが、今季からフェラーリを率いているフランス出身のバスールは、それはペナルティーと言えるものではないと次のように主張している。
「彼らが良い仕事をしなかったと言いたくはない」
「正直なところ、私は彼らがマシンに関しては非常にいい仕事をしたと思っているよ。そして、私は決して言い訳を見つけようとしているわけではないんだ」
「そうではないが、もしあのペナルティーが軽過ぎたかと聞かれれば、私はイエスと言うよ。私は、あれはペナルティーではなかったと思っている。あれはあまりに低過ぎたよ」
そう語った54歳のバスールは、そう考える理由を次のように付け加えている。
「基本的に、我々がシーズン中に空力面で改善するのが1秒弱だということを考えれば、その10パーセントのペナルティーを受けるとすれば、それはコンマ1秒だ」
「私に言わせれば、このペナルティーは取るに足らないものだよ」。