今季のF1第2戦サウジアラビアGPでは、現F1チャンピオンのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がマシントラブルにより予選Q2で敗退するという波乱が起きていた。
だが、決勝を15番グリッドからスタートすることになったフェルスタッペンは、いざレースが始まると次々にライバルたちを抜き去り、チームメートのセルジオ・ペレスに次ぐ2位にまでばん回してみせた。
■レッドブルは速すぎるとハミルトン
そのレースでフェルスタッペンにオーバーテイクされたルイス・ハミルトン(メルセデス)は、フェルスタッペンがあまりにも速すぎて抵抗する気も起こらなかったとレース後に語っていた。
そして、先週末にメルボルンで行われたF1第3戦オーストラリアGP決勝でも、1周目にポールシッターのフェルスタッペンをうまくかわして前にでたハミルトンだったが、やはりその後ストレートでいとも簡単にフェルスタッペンにオーバーテイクを許してしまった。
■DRS作動時のレッドブルの速さは「息をのむほど」
メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフも、今年のレッドブルF1マシンがDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)を作動させたときのスピードは「息をのむほどだ」と認めている。
「ウイングが閉じられた状態では、彼(フェルスタッペン)を抑えることができた」
「しかし、彼らがDRSを使うと、そのトップスピードは息をのむほどだ」
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったヴォルフは、次のように付け加えている。
「F1は能力主義だから、彼らの方が何をうまくやっているのか、どうすれば自分たちがそこに到達できるのかを見いだすのは我々次第だよ」。