元F1レースディレクターのマイケル・マシがF1オーストラリアGPに来場し、F1は「もういいよ」と語った。
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2021年F1最終戦で大きな物議を醸した後、オーストラリア人のマシはFIAから追放され、ソーシャルメディア上で反感の嵐にさらされた。
マシは母国オーストラリアに移住し、今では地元のモーターレースで重要な役割を担っており、今週末のメルボルンではアブダビ以来初めてF1パドックに帰ってきた。
そして、マシに8度目のタイトルを奪われたと多くの人が思っているルイス・ハミルトンは、何とも思っていないことは明らかだ。
ハミルトンは、メルボルンで「そうだね。何も言うことはないよ」と語った。
だがマシは、ハミルトンやトト・ヴォルフと話をするのは「オープン」だという。
「私はどのような意見も尊重するし、彼らがどう考えているのか、考えていないのか、私がコメントすることではない」と『Daily Mail』紙に語っている。
「もし私が話し合いを持ちかけられたら、私はそれを受け入れるし、いつもそうしてきた」。
■F1レースディレクターは有毒だ
しかし、マシはF1のパドックに戻ることを「ナーバス」だと認めている。
「でも、みなさんは自分の目で、この親切な歓迎ぶりを見てきたはずです」
それは、1年以上前、マシがこの騒動で精神的に参ってしまい、殺害予告まで受けたことを明かしたからかもしれない。
「昨年の後半に専門家の助けを借りたが、おそらく借りるべき時よりも遅すぎた」
「しかし、その頃には事態はほぼ沈静化していたからね」
しかしながら、以前の仕事を取り戻したいと思っているかと聞かれた時は、笑うだけだった。
「FIAを辞めた時、両親には『もうあの日々は終わった』と言ったよ」
「あの場所は、とても有害な場所なんだ。自分のために時間を費やしてきた。それは私にとって良いことだよ」。
■マシは今年のF1オーストラリアGPを見て安堵?
今年のF1オーストラリアGPは大混乱となり、瞬時に物事を正しく判断するのは難しい場面も多かっただろうが、平安な日々を取り戻したマシは、レースを見て胸をなで下ろしていることだろう。
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