レッドブル首脳のヘルムート・マルコが、2023年のF1ドライバーズタイトル獲得に向けてセルジオ・ペレスが現チャンピオンであるチームメートのマックス・フェルスタッペンのライバルとなる可能性があると示唆した。
■フェルスタッペンがタイトル3連覇に向けて好スタート
2021年と2022年のF1チャンピオンであるフェルスタッペンは、2023年のF1開幕戦バーレーンGPでポール・トゥ・ウィンを飾り、タイトル3連覇に向けて幸先のよいスタートを切っている。
そして、F1関係者やメディアのほとんどが、今年のチャンピオン最有力候補が25歳のフェルスタッペンであることを認めている。
■ペレスにもタイトル挑戦のチャンスがある
しかし、マルコは今年レッドブルで3年目のシーズンを迎えているペレスにもタイトル挑戦のチャンスがあると考えているようだ。
「彼は間違いなく非常にいい状態だよ」
メキシコ出身ドライバーである33歳のペレスについてドイツの放送局『n-tv』にそう語った79歳のマルコは、次のように付け加えた。
「体力的にも、彼はほとんど汗をかかない。それはつまり、彼は本当に真剣に取り組んでいるということだし、マックスにとっては手強い相手になるかもしれないよ」
■フェルスタッペンに弱点はないがペレスはあきらめない
昨年はフェルスタッペンとペレスの間に明らかに敵対意識が芽生えた兆候が見られていた。だが、マルコはペレスがオランダ出身のフェルスタッペンにとってこれまでで最高のチームメートだったと考えている。
「セルジオはほかのほとんどのドライバーたちのように打ち砕かれることなく、マックスの横で2年間生き延びたんだ。それは素晴らしい功績だよ」
そう語ったマルコは、「チームメートには弱点がない」ことをペレスは認めざるを得ないとしたが、それでも「(ペレスは)あきらめていないよ」と語り、次のように付け加えている。
「全体として、我々の目標はF1ドライバーズ選手権で1位と2位になることだ。我々は1位がマックスのものだは言っていないよ」
■ペレスが2025年以降もレッドブルで走る可能性は?
2021年には単年契約でレッドブルに加わったペレスだが、昨年5月には新たに2023年から2年間に及ぶ契約を結んでいる。つまり、少なくとも2024年まではペレスがフェルスタッペンのチームメートを務めることになるわけだ。
ペレスが2025年以降もレッドブルで続ける可能性について質問されたマルコは、「あらゆることがどういうふうに展開するのか、様子を見る必要がある」と答え、次のように付け加えた。
「このような会話や検討は通常、夏休みの前もしくは後に始まることになるよ」。