ピエール・ガスリーが、今週末のF1開幕戦バーレーンGP(5日決勝)でのアルピーヌは「テストのときより速くなる」と主張した。
■プレシーズンテストで笑顔があふれていたアルピーヌ
先週バーレーンで行われた2023年F1公式プレシーズンテストにより、おぼろげながらではあるが、今季のF1チームの序列がどのようになるのかが予想されている。だが、その中で、最も大きな疑問符が付けられるのが、アルピーヌがどういう位置にあるのかということだろう。
アルピーヌのチーム代表を務めるオットマー・サフナウアーは、プレシーズンテストにけるアルピーヌのパフォーマンスは「目立たない」ものだったことを認めている。
しかし、フランス有数の自動車会社であるルノーのワークスF1チームであるアルピーヌのガレージでは、3日間にかけて行われたプレシーズンテストの間、ずっと笑顔が絶えなかったとも伝えられている。
■テストでトップタイムを狙っていたわけではないとオコン
アルピーヌのテスト結果は「気になるもの」だったと言われたエステバン・オコンは、記者に対してそれはどういう意味なのかと聞き返していた。
その記者が、青とピンクで彩られたマシンが速く見えたこともあれば、まるで新たにアルピーヌのアンバサダーとなったフランスの元サッカー選手であるジネディーヌ・ジダンが運転しているように見えたこともあると冗談めかして答えると、26歳のフランス人ドライバーであるオコンは笑いをこらえられなかったようだ。
「それじゃ、ジダンはとても速いドライバーなんだと僕は思うよ」
そう語ったオコンだが、真面目な顔に戻ると次のように語っている。
「僕たちはタイムチャートの一番上に立ちたかったわけじゃないんだ。テストでチャンピオンになっても、あまり意味はないからね」
■テストでは明るい兆しがあったとガスリー
一方、アストンマーティンに移籍したフェルナンド・アロンソの後任としてアルファタウリから移籍してきたガスリーは、アルピーヌが今週末のF1開幕戦バーレーンGP(5日決勝)に向けていくつかの「小規模」な改良パーツを用意していることを認めている。
実際のところ、今年のアルピーヌは全10チームの中でどこに位置していると思うかと質問されたガスリーは次のように答えている。
「ひとつ言えるのは、僕たちはテストのときよりも速くなるということさ」
「正確にどの位置なのかは、僕自身もわからない。僕たちはかなり自信を持っているし、テスト中のパフォーマンスには明るい兆しがあったよ」
今季は同じフランス出身のオコンと組んで戦うことになる27歳のガスリーはそう語ると、次のように付け加えた。
「僕たちはまだ軟らかい方のコンパウンドでプッシュしてはいないけれど、いいパッケージがあることはわかっているよ」
アルピーヌの現時点での本当の位置が明らかとなる開幕戦バーレーンGP予選は日本時間4日(土)の24時に、同決勝は5日(日)の24時にスタートする。