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フェラーリF1新代表が主張「全て計画通りに進んでいる」“独創的なパーツ”を搭載も「2023年型マシンに違法な手法はない」

2023年02月24日(金)19:31 pm

2023年のF1公式プレシーズンテストが23日(木)から今季の開幕戦(3月5日決勝)の舞台ともなるバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われているが、初日のセッションではフェラーリの2023年型マシンにまだポーポイズ現象(高速走行時にマシンが上下に振動する現象)によるバウンシングが発生していることが確認されている。

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)もそれを指摘し、今季のフェラーリには噂されていたような大きな進歩はないのではないかと示唆している。

■まだ判断するには早すぎるとフェラーリのボス

しかし、マッティア・ビノットに代わって今季からフェラーリをチーム代表として率いることになったフレデリック・バスールは、それはそれほど大きな問題ではないと主張した。

「カンガルーのように跳ねていた1年前とは全然違うよ」

「このサーキットには以前より少しバンピーになった部分がある。特にターン1がね。それは全く異なる問題だよ」

そう語ったフランス出身のバスールは、2023年型フェラーリのパフォーマンスを「判断するには早すぎる」と主張し、次のように付け加えた。

「今のところ、最も重要なのは走行距離を稼ぐことだ。そして、ここまでのところ全てが計画通りに進んでいるよ」

■フェラーリ2023年型マシンに違法な手法はない

2023年型フェラーリF1マシン『SF-23』には、フロントウイングのウイングレットや謎めいたエアチャンネルなど、レギュレーションを独創的に解釈しているとされるいくつかのパーツも備えられている。

だが、これらについて質問されたバスールは、自分たちのマシンに違法なものは何もないと次のように語った。

「みなさんもご存じだと思うが、全てのチームはFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)と常に連絡を取り合っているんだ」

「我々もそれは全く同じだ。だから、我々には全く問題はないよ」

また、バーレーンでのプレシーズンテスト初日には、フェラーリF1マシンのノーズ先端に高速走行時にだけへこむ奇妙な「くぼみ」があると指摘されている。だが、フェラーリはそれは製造上の欠陥であり、今後修正される予定だと説明している。

■今季は新たな戦略責任者を指名

一方、昨年は多くの戦略ミスがあったフェラーリだが、バスールは昨年まで戦略責任者を務めていたイニャキ・ルエダに替えて、ラヴィン・ジェインをサーキット現場での戦略責任者に据えている。

「我々はいくつか細かいことに取り組んでいるだけだよ」

「今回の決定は氷山の一角に過ぎないんだ」

この人事についてそう語った54歳のバスールは、次のように付け加えた。

「戦略はボタンを押す人間に依存しているが、その背後には多くのプロセスやシステムがあるんだ」。

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