2023年F1プレシーズンテスト初日が2月23日から始まった。今年のプレシーズンテストは3日間しかないため、トラブルフリーでプログラムをこなす必要がある。
プレシーズンテストは、1チーム1台のみと制限されている。この日、1日中走行したのは2連覇中のマックス・フェルスタッペンだけで、他は午前と午後に分けて1台をシェアする形で2人のドライバーが周回数を重ねた。
■レッドブル対フェラーリ対メルセデス対アストンマーティンの4強か?
この日の最速タイムはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の1:32.837だった。参考までに昨年のバーレーンGPのポールポジションは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)の1:30.558だ。
もちろん、まだ各チームともそれぞれのプログラムに従って各種テスト(確認走行)をしている段階なのでタイムは重要ではないが、やはりレッドブル&フェルスタッペンの速さと安定感は群を抜いている。
もう一人、注目すべきはフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)だ。午後から登場したアロンソは、フェルスタッペンに0.029秒まで迫る2番手タイムを出した。アロンソはマシンの限界を試すように走っていたが、アストンマーティンの新車は“速そう”だ。
フェラーリは2人とも上位のタイムを出しており、今年もレッドブル対フェラーリという場面が多く見られそうだ。やはり昨年の進化型で臨んでいるレッドブルとフェラーリは安定した速さがある。
■3年目の角田を上回った“実力派の新人”デ・フリース
アルファタウリF1は、午前中に角田裕毅が走行し、午後は遅咲きの実力派“新人”ニック・デ・フリースが走行。デ・フリースは角田を0.112秒上回り13番手、角田裕毅は15番手だった。
デ・フリースは、F1では新人とはいえ、F2王者&フォーミュラE王者でもあり、昨年急遽の代役出場ではウィリアムズのマシンで入賞するなどその実力は誰もが認めている。
この日はもちろんチームのプログラム通りに走っているためタイムを気にする事はないが、3年目の角田裕毅にとっては良き仲間であると同時に絶対に負けられない相手でもあり、焦ることなく自分のメンタルをコントロールし、チームを味方につけて勝負に勝つ必要がある。
■【初日】プレシーズンテスト
1 M.フェルスタッペン(レッドブル)
2 F.アロンソ(アストンマーティン)(移籍)
3 C.サインツ(フェラーリ)
4 C.ルクレール(フェラーリ)
5 L.ノリス(マクラーレン)
6 L.ハミルトン(メルセデス)
7 A.アルボン(ウィリアムズ)
8 G.ジョウ(アルファロメオ)
9 G.ラッセル(メルセデス)
10 L.サージェント(ウィリアムズ)(新人)
11 N.ヒュルケンベルグ(ハース)(復帰)
12 V.ボッタス(アルファロメオ)
13 N.デ・フリース(アルファタウリ)(新人)
14 F.ドルゴビッチ(アストンマーティン)(怪我をしたストロールの代役)
15 角田裕毅(アルファタウリ)
16 P.ガスリー(アルピーヌ)(移籍)
17 E.オコン(アルピーヌ)
18 O.ピアストリ(マクラーレン)(新人)
19 K.マグヌッセン(ハース)
🏁 DAY 1 TESTING CLASSIFICATION 🏁
Max Verstappen and Red Bull on fire
And, an impressive time from Fernando Alonso in the @AstonMartinF1 car, with the Ferraris close behind #F1 #F1Testing pic.twitter.com/uSYNhWfWLY
— Formula 1 (@F1) February 23, 2023