NEXT...F1開催スケジュール

FIA会長がF1に巨額の買収提案があったとの報道に懸念

2023年01月24日(火)17:46 pm

FIA(F1統括団体の国際自動車連盟)のモハメド・ベン・スレイエム会長が、F1の財務的価値が途方もないレベルに膨れ上がっていることに疑念を抱いていることを示唆した。

■サウジアラビアによる巨額での買収提案が報じられたF1

最近、ニューヨークに本部を構える『Bloomberg(ブルームバーグ)』が報じたところによると、F1の現オーナーであるアメリカのリバティ・メディアが、200億ドル(約2兆6000億円)という巨額の買収提案を断ったという。

F1に対して買収を申し出たと伝えられているのは、サッカーのプレミアリーグに所属するニューカッスル・ユナイテッドFCのほか、グーグル、アマゾン、メタなど複数の有名企業の株式を保有するサウジアラビアの政府系ファンドである『パブリック・インベストメント・ファンド』だ。

リバティ・メディアは2017年にF1を前オーナーの『CVCキャピタル・パートナーズ』から46億ドル(現在のレートで約6000億円)で買収している。それからわずか5年後にF1の価値が4倍以上に膨れ上がったという報道に、ベン・スレイエム会長は、価値が人為的につり上げられているのではないかという疑念を抱いているようだ。

■膨れ上がったF1の価値を警戒するFIA会長

「FIAは、モータースポーツの管理者として、非営利団体として、200億ドルにまで膨れ上がった値札がF1に付けられたと伝えられていることを警戒している」

「買い手となる可能性のある者には、単に大金を携えてくるだけでなく、常識を持って、スポーツのより大きな利益を考慮し、明確で持続可能な計画を持ってくるよう助言される」

元ラリードライバーでもあるベン・スレイエム会長はそう語ると、次のように付け加えた。

「開催料やその他の商業コストの増加によってプロモーターにとって将来的にどのような影響が生じるのか、そして、それによってファンに悪影響が及ばないかといったことを考慮するのが我々の義務だ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック