マイク・クラックは、F1における政治情勢の厳しさには驚かされたと認めている。
50歳のクラックは20年以上前にレースエンジニアとしてF1を始め、昨年はオットマー・サフナウアーに代わってアストンマーティンのチーム代表に就任した。
「F1で報道される細かな内容に驚いたのは認めるよ」とクラックはドイツの『Sport1』に語った。
そして、メディアはしばしば政治に関与するために利用される。その一例として、昨年猛烈なインフレを補正するために予算上限が微調整されたとき、仲間のボスたちは会議で全員一致で同意したと彼は言う。
「それでも、あるチームのボスはすぐにメディアに向かって、この増額は十分でないと不平を言った」
F1では政治が常につきまとうものだが、クラックは「私はスポーツについて話す方が好きだ」と言う。
「ファンはラップタイムに興味があるのであって、予算や融通の利かない部品にはあまり興味がないんだ。でも、私は政治家ではないかもしれないね」とルクセンブルク出身のクラックは語る。
「1つだけ確かなことは、すべてを深刻に考えすぎず、常に冷静でなければならないということだ」。