昨年までフェラーリのチーム代表を務めていたマッティア・ビノットだが、少なくとも2023年シーズン中に新たな動きを開始することはなさそうだ。
■フェラーリがビノット転籍禁止期間を1年に延長か
フェラーリに28年にわたって在籍し、2019年からはチーム代表を務めていたビノットは2022年シーズンを最後にその職を辞し、フェラーリからも離脱することになった。
これまでの報道によれば、ビノットはフェラーリとの間に結ばれた転籍禁止条項により、6か月間はライバルチームへの移籍はできないものと考えられていた。
だが、このほど『Formu1a.uno』が報じたところによれば、フェラーリはビノットに追加報酬を支払い、転籍禁止期間を1年間に延長したという。
同サイトによると、ビノットはほかのF1チームへの加入ばかりでなく、FIA(F1統括団体の国際自動車連盟)や、F1オーナーであるリバティ・メディアの役職に就くことなども禁止されているという。
■ビノットのアウディ加入が濃厚に?
実際のところ、ビノットに関しては、新エンジンレギュレーションが導入される2026年からF1に正式参戦するアウディへの移籍が噂されている。
アウディは現在アルファロメオというチーム名で参戦しているザウバーと手を組むことが明らかとなっているが、2026年まで準備期間があると考えれば、ビノットの正式加入が2024年になったとしてもそれほど大きな打撃ではないだろう。
噂では、フェラーリが提示した条件をビノットがすんなりと受け入れたのは、そのためではないかとも考えられているようだ。