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【レッドブルF1】大幅な風洞時間削減にもかかわらず「楽観的」だとチーム首脳

2023年01月05日(木)18:10 pm

昨年は2013年以来となるドライバーズとコンストラクターズの両タイトル獲得に成功したレッドブルだが、2023年シーズンには苦しい戦いを強いられることになるかもしれない。

■大幅な風洞時間削減というハンデを背負うレッドブル

2022年のコンストラクターズチャンピオンとなったレッドブルは、ルールによりほかのチームたちよりも風洞時間が削減されることになる。それに加え、2021年のバジェットキャップ(チームコスト上限)に違反していたことにより、レッドブルはFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)から風洞時間の10パーセント削減のペナルティーを受けている。これがレッドブルにとって非常に大きなハンディキャップとなるのは間違いない。

だが、レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、2023年には両タイトルを防衛できる可能性は十分にあると考えているようだ。

■すでに優れた基本パッケージがあるとマルコ

「もちろん、風洞での作業時間が短縮されることは避けられない」

そう語ったオーストリア出身の79歳となるマルコは次のように続けた。

「つまり、チームとして非常に効率的に働かなければならなくなる。我々が試みることはすべて、すぐにその目的を達成する必要があるわけだ」

「だが、幸いなことに、来年の技術的変更はそれほど大きくはない。つまり、我々にはいい基本パッケージがあるということだ」

「チームもまとまっているし、マックス(フェルスタッペン)もまだ少しずつだがうまくなっている。結果として、我々は慎重ながらも楽観的に新たなシーズンに臨むことができる」

「我々レッドブルには、ギリギリまでマシンを完成させないという伝統がある。しかし、マシンのコンセプトはすでにある。我々は2022年に大成功を収めたマシンをベースに開発することができるんだ」

■フェラーリやメルセデスも黙ってはいない?

2022年シーズン序盤は、強力なマシンを持ち込んだフェラーリに先行を許す形となったレッドブルだったが、マシンの軽量化が進むにつれてレッドブルがばん回し始め、最終的には全22戦中17戦で勝利を収めるという強さを発揮した。

しかし、レッドブルにとって最大のライバルであるフェラーリやメルセデスもただ指をくわえたままでシーズンオフを過ごしているわけではない。

2022年シーズンをランキング2位で終えたフェラーリは新チーム代表に迎えたフレデリック・バスールのもとで、マシンの信頼性改善やチーム戦略の強化に力を入れてくるだろう。また、伝えられるところによれば、ランキング3位だったメルセデスも精力的に2023年マシンの開発を進めているようだ。

2023年もレッドブルとマックス・フェルスタッペンが2022年と同じような強さを発揮し続けることができるのか? あるいは、フェラーリやメルセデスの逆襲が見られるのか? 2023年F1シーズンは2月23日(木)から3日間にかけて行われるプレシーズンテストを経て、バーレーンでの開幕戦(3月5日決勝)を迎えることになる。

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