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フェルスタッペンが示唆、ペレスはレッドブルのナンバー2ドライバーであることを「受け入れる必要がある」

2022年12月19日(月)18:23 pm

2023年F1シーズンを迎えるにあたり、2021年と2022年に2年連続でF1チャンピオンとなったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と、そのチームメートであるセルジオ・ペレスとの関係が悪化しそうな様相を呈してきている。

■フェルスタッペンとペレスの間に確執の匂い

2022年のF1第21戦サンパウロGP決勝では、ドライバーズランキング2位を狙わせるためにペレスに順位を譲るようチームから指示されたものの、フェルスタッペンがそれを拒否するという“事件”が発生していた。

フェルスタッペンがなぜそのような行動をとったのかについては明かされていないが、その後、レッドブル首脳陣とフェルスタッペン、ペレスが話し合いを行い、その問題についてはもう決着がついたとされている。

しかし、その後の報道によれば、フェルスタッペンとペレスの間に確執が生じたのは間違いなく、このことが今後の2人のレースにも影響を及ぼす可能性があるとも考えられているようだ。

■リカルドのサードドライバー就任がペレスのプレッシャーに?

こうした中、レッドブルが2022年シーズン限りでマクラーレンのシートを失ったダニエル・リカルドを2023年のサードドライバーに迎えることを発表。これにより、現在レッドブルと2024年までの契約を結んでいるものの、ペレスがどこかの時点で2018年までレッドブルで活躍していたリカルドと交代させられる可能性もあるのではないかとの噂すらささやかれるようになっている。

そうした噂について質問されたメキシコ出身のペレスは先週、リカルドが2023年にレッドブルに復帰することについて「あまり心配していない」と主張し、次のように付け加えている。

「いずれにせよ、僕たちドライバーは常に大きなプレッシャーにさらされているんだ。だから、僕個人としては、このことで何も変わらないよ」

■ナンバー2だという現実を受け入れる必要があるとフェルスタッペン

だが、25歳のオランダ人ドライバーであるフェルスタッペンはこのほど、ペレスはレッドブルにおいてナンバー2ドライバーの役割を受け入れる必要があると示唆するように、『Viaplay(ヴィアプレイ)』に対して次のように語った。

「名前を挙げるつもりはないよ。だけど、自分の役割は受け入れる必要があるんだ」

「中にはそれができないドライバーもいるけれど、それだと完全に間違った方向に進むことになる。そうなると、彼らは長くは続けられなくなるよ」

「おとぎ話の世界で生きることはできないからね」

■ボッタスはそれを受け入れていた

フェルスタッペンによれば、2017年から2021年までメルセデスでルイス・ハミルトンのチームメートを務めたバルテリ・ボッタス(現アルファロメオ)は、チームから平等な機会を与えられながらも、最終的にはサポート役を受け入れたドライバーのよい例だという。

「毎年、やり直すことになる。だけど、何戦かすると、そうはならないことに再び気づき、自分の役割を受け入れるんだ」

そう語ったフェルスタッペンは、次のように付け加えた。

「それでも、彼(ボッタス)は表彰台に上ったし、いくつかのレースで優勝し、ポールポジションもとった。でも、自分の隣にいるドライバーの方がわずかに優れていることを受け入れるしかないんだ」

■フェルスタッペンはほかのドライバーとは違うレベルにあるとロズベルグ

ボッタスの前にメルセデスでハミルトンのチームメートとして戦っていたのは、ドイツ出身のニコ・ロズベルグだった。ロズベルグは、自分がナンバー2であることを受け入れることを拒否し続け、ついに2016年にハミルトンとのチーム内バトルに勝利してF1チャンピオンに輝いた。しかし、ロズベルグはその直後にF1を引退してしまっている。

そのロズベルグは、フェルスタッペンはF1史上に名を残すドライバーであることは間違いないと考えている。

「マックスにはいいチームメートがいた。でも、ガスリーにしろペレスにしろ、彼らはマックスのレベルにはないよ」

「セルジオが何度かフェルスタッペンに迫ることもあった。だけど、僕が思うに、同じマシンでマックスと肩を並べられるのはルイスだけだろうね」

ドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』にそう語ったハミルトンと同じ37歳のロズベルグは、次のように付け加えている。

「マックスはもうすぐ歴代F1ドライバーのトップ5に入るだろうね。セナ、シューマッハ、そしてハミルトンの次に彼の名前が来ると思うよ」

ともあれ、2023年F1シーズンでは、レッドブルのフェルスタッペンとペレス、メルセデスのハミルトンとジョージ・ラッセルというチームメート同士の戦いにもさらに注目が集まることになるのは間違いないだろう。

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