レッドブル・レーシング首脳のヘルムート・マルコが、オーナー会社の世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブル社の新経営陣は今後のF1活動についてすでに自分たちと同じ考え方に立っていると主張した。
10月にレッドブル社の共同創業者であるディートリッヒ・マテシッツが死去したが、これによって今後のレッドブルのF1活動にも変化が生じる可能性もあるのではないかと危惧する声もあった。
■レッドブルの新スポーツ責任者と話し合ったヘルムート・マルコ
F1活動を含むレッドブルのスポーツプログラムを新たに統括することになったのは、直近ではレッドブルブランドのドイツサッカーチームであるRBライプツィヒのCEOを務めていたオリバー・ミンツラフである。
グラーツでマテシッツの右腕としてレッドブルのF1プロジェクトに関与してきたマルコには、先週末にそのミンツラフとオーストリアのグラーツで会って話をする機会があったようだ。
「我々が知り合ったのはそれが初めてではないよ。だが、今後について、そしてそれにどう取り組んでいきたいのかに関する最初の話し合いだった」
母国オーストリアの『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』紙にそう語った79歳のマルコは、次のように続けた。
■今後もレッドブルF1プロジェクトは継続
「我々は同じ基本的な哲学を持っている。そして、彼はもう一度チームについてとても注意深く尋ねてきたし、それを、よく理解してくれたよ」
「我々がレッドブルのフラッグシップブランドであることは、周知の事実だ。レッドブル・レーシングは長期間にわたって、数字、成功、マーケティングの面においてセンセーショナルな存在だった」
「だから、我々はすぐに、これからもこの方向でチームを継続させたいということで意見の一致を見たよ」
■噂されているアルファタウリの将来は?
一方、レッドブルに関しては、現在有している2チームのうち、セカンドチームのアルファタウリの売却を考えているのではないかとの噂もささやかれていた。
そして、最近では、2026年からF1復帰を考えているホンダがアルファタウリの買収に動く可能性もあるのではないかとの推測も出てきているようだ。
「たとえ、アルファタウリのパフォーマンスが満足のいくものでなかったとしても、成功には継続性が非常に重要であることは確かだ」
そう語ったマルコは、次のように付け加えた。
「我々はあらゆることを分析しているところだ。今後に向けてどのような方針を定めるかは、そのうちわかるだろう」。