FIA(F1統括団体の国際自動車連盟)はこのほど、2023年のF1エントリーリストを発表したが、そこにはレッドブルとそのセカンドチームであるアルファタウリが搭載するエンジンは「Honda RBPT(ホンダ・レッドブル・パワートレインズ)」と記載されている。
実際のところ、レッドブルとアルファタウリが2022年に搭載したエンジンはRBPTと呼ばれていたが、このエンジンが、HRC(ホンダ・レーシング)から供給されているものであることはよく知られている。そして、鈴鹿で行われた第18戦日本GP以降はその2チームのマシンに『HONDA』のロゴが復活していた。
そして、2023年のエンジン名に正式にホンダという文字が復活したことは、2021年シーズンをもってF1から撤退したことになっているホンダが、近い将来F1活動を正式に再開することを示す兆候だと考えている者が多い。
■ホンダがアルファタウリを買収する可能性も?
また、別の噂では、ホンダはアルファタウリの買収を目指してレッドブルと交渉しているのではないかとも言われている。現時点ではそれが事実かどうかは不明なものの、もしそれが実現すれば、2026年以降、2008年以来となるホンダのワークスチームがF1に戻ってくるかもしれない。
2026年からフォルクスワーゲン傘下のアウディがF1に参入することが決まっているが、すでにこれに関連した様々な動きが出てきている。そして、2026年に導入される新F1エンジンの製造者登録を行ったことが明らかとなっているホンダもこうした動きにからんでくる可能性もあると見ていいだろう。