セルジオ・ペレス「リカルドのレッドブル復帰をあまり心配していない」
セルジオ・ペレスが、ダニエル・リカルドがレッドブルに復帰することを「あまり心配していない」と主張した。
オーストラリア出身の33歳のリカルドは、本来マクラーレンとの間に2023年までの契約を結んでいた。だが、期待された結果が残せなかったことにより、2022年シーズン限りでそのシートを失ってしまった。
リカルドはその後、2018年まで所属していたレッドブルと2023年の契約を結んだことが明らかとなった。しかし、それはもちろんレースドライバーとしてではなく、リカルドはテストドライバー兼アンバサダー的役割を担うことになるようだ。
■リカルド「休みをとって2024年のF1復帰に備える」
リカルドは2023年シーズンにはレッドブルの一員としてすべてのグランプリに帯同することはないとしている。
そうであれば、レッドブルでの仕事の合間に、ほかのカテゴリーでレースに出るといった可能性はあるのだろうか？
「ル・マンのようなレースは面白いかもしれないね」
ドイツの『Auto Motor und Sport（アウト・モートア・ウント・シュポルト）』にそう語ったリカルドは、次のように続けた。
「でも、シーズンを通して参戦することはないよ」
「そうなると、ただクルマが違うだけで、今と同じような生活を送ることになる。僕には休みが必要なんだ」
「その後、僕は2024年に復帰する機会をうかがうことになる。そして、そのときには可能な限り準備したいと思っているよ」
■リカルド復帰がペレスのプレッシャーに？
一方、かつて2014年から2018年までレッドブルで戦い、その間に7勝をあげた実績を持つリカルドがチームに戻ってくることで、現在マックス・フェルスタッペンのチームメートを務めている32歳のペレスには非常に大きなプレッシャーがかかるだろうと考えている者もいる。
現在、ペレスはレッドブルと2024年までの契約を結んでいる。しかし、その後ブラジルGPにおいてフェルスタッペンがペレスに順位を譲るようチームから指示されたものの、これを拒否するという事件が起こったことから、フェルスタッペンとペレスの関係が好ましい状況ではなくなっていると受け止めている者もいる。
このため、場合によっては、レッドブルがペレスとの契約を中途で解除し、その後任にリカルドを起用する可能性もあるのではないかと噂されている。
■リカルドの復帰を心配してはいないとペレス
だが、ペレスはこうした声に対し、テレビ局『Sky（スカイ）』に次のように主張した。
「リカルドの復帰についてはあまり心配していないよ」
「いずれにせよ、僕たちドライバーは常に大きなプレッシャーにさらされているんだ。だから、僕個人としては、このことで何も変わることはないよ」
「それに、チームにとってはダニエルが戻ってくるのはいいことだと思う。彼は僕らのチームを完璧に補完してくれるだろう。ダニエルは素晴らしい男だし、僕にとってはパドックで最も仲のいい人物のひとりなんだ」
そう語ったペレスは、次のように付け加えた。
「だから、彼が僕らのところに戻ってきたことは素晴らしいことだと思っているよ。そして、もう一度言うけれど、僕個人にとっては何も変わらないよ」
