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フェラーリのチーム代表更迭報道が過熱 後任候補には複数の名前

2022年11月16日(水)17:53 pm

最近、にわかに現在フェラーリのチーム代表を務めているマッティア・ビノットが更迭されるといううわさが大きくささやかれるようになっている。

■チーム代表更迭のうわさを否定するフェラーリ

フェラーリの地元イタリアでは、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』を含む複数の大手メディアが、2022年のF1タイトル獲得に失敗したことを受けて、53歳のビノットが2023年1月に更迭されるだろうと報じている。

そうした報道によれば、ビノットの後任候補筆頭は、現在アルファロメオのチーム代表を務めるフレデリック・バスールだと推測されているようだ。

フランス出身のバスールは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)のマネジャーであるニコラ・トッドと親しい関係にあることで知られており、ルクレールは2018年にバスールが率いるザウバー(現アルファロメオ)でF1デビューを飾っている。

また、現在フェラーリのGTプログラム責任者を務めているアントネッラ・コレッタも候補者のひとりだと報じているメディアもある。

しかし、フェラーリはこのほどメディア向けに声明を出し、これらの報道は「全く根拠のないもの」だと主張している。

■ハースの技術トップやマクラーレンのチーム代表も後任候補?

だが、その一方で、フェラーリは現在ハースでテクニカルディレクターを務めているシモーネ・レスタを呼び戻そうとしているとも報じられている。

かつてフェラーリでチーフデザイナーを務めていたイタリア出身のレスタだが、近年は事実上の出向のような形で、フェラーリがエンジンを供給するザウバーやハースの技術責任者を務めてきている。

そのレスタを呼び戻すということは、フェラーリのトップ人事に何らかの動きがあるためだと考えているメディアが多いようだ。

また、別のうわさでは、2019年からマクラーレンのチーム代表を務めているアンドレアス・ザイドルもビノットの後任候補ではないかとも言われている。

実際のところ、フィアット・クライスラー・オートモービルズとフランスのグループPSAの合併により2021年に設立された多国籍自動車メーカーグループであるステランティスの会長であり、フェラーリ会長も兼務するジョン・エルカーンが、フェラーリF1チームの新たなトップマネジメント体制を構築するために直接的に介入していると報じているメディアも少なくなく、フェラーリ内部で何らかの動きが起きていることは間違いなさそうだ。

■次期フェラーリF1チーム代表の最有力候補はバスール?

『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、現在54歳のバスールは「すでに今年の夏にはエルカーンから打診を受けていた」と主張し、彼がビノットの最有力後継者候補であることは間違いないとしている。

「バスールは、アルファロメオの名で呼ばれるザウバーの管理によって、ステランティス・グループ(フィアット・クライスラー・オートモービルズとフランスの自動車メーカーグループであったPSAの合併により設立された多国籍自動車メーカー)の経営トップとの強固な関係を持っている」

そう報じた『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、次のように付け加えている。

「マイナーリーグで多くのチームを管理してきた真のレース屋としての経歴を持つことを考えれば、彼が管理的な転機となる人物だ」

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