2022年F1第21戦サンパウロGP(ブラジル、アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ)の決勝レースを終え、7位に終わったセルジオ・ペレス(レッドブル)が次のように振り返った。
●【2022F1第21戦サンパウロGP】決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
レッドブルF1は、前を走るペレスのペースが上がらないことから、後ろから来ていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を前に出すことを話し合って決めていた。フェルスタッペンに課せられたのは、ペレスの前にいる5位フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)と4位シャルル・ルクレール(フェラーリ)の追撃だった。
レッドブルF1としては、ルクレールの順位を奪って獲得ポイントを減らすことで、ランキング2位争いのペレスに有利にしたいと考えた結果だった。
しかし、もしフェルスタッペンが追撃に失敗したら、ペレスに順位を戻すという取り決めをしていたようだが、フェルスタッペンはその約束を守らず、ペレスの前でフィニッシュしてしまった。
このフェルスタッペンの行為に対して、普段は大人の対応をするペレスも無線で不満をあわらにし、チームが公式に発行するプレスリリースでも「フェルスタッペンには本当にガッカリだ」と語っている。
レース後、ペレスとルクレールは290ポイントの同点で並んだが、勝利数や上位入賞数の差でルクレールが2位になっている。
■フェルスタッペンには本当にガッカリだ
セルジオ・ペレス(レッドブル)
スターティンググリッド:4番グリッド
決勝レース:7位
「今日の僕らのパフォーマンスには少し驚いている。ミディアムタイヤではかなり遅かったし、ソフトタイヤでもそうだった。競争力はあったのに、(ミディアムタイヤに)スイッチした途端に守れなくなった」
「セーフティカーのせいでさらにポジションを落としてしまったけど、それがなければ3位か4位でフィニッシュできたと思う。今回は明らかにペースが悪かったので、来週のアブダビではいつもの調子に戻したい」
「マックス(フェルスタッペン)と僕の間で今日起きたことには本当にガッカリだ。このことはチーム内で話し合ったことだったけど、これからもチームとして協力し合っていくよ。もし僕がアブダビでサポートが必要になったら、また違う形で対応してくれると確信しているし、そしてこれからも、僕たちは常にチームを第一に考えていくよ」。
●【2022年F1チャンピオンシップ・ランキング】F1第21戦サンパウロGP終了後