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アルピーヌは2026年にはF1タイトルを狙えるチームになると親会社ルノーのCEO

2022年11月09日(水)20:27 pm

フランス有数の自動車会社であるルノーのルカ・デ・メオCEOが、自分たちのワークスF1チームであるアルピーヌが2026年にはF1タイトルを争えるようになるだろうと語った。

■今年はマクラーレンと激しい4位争いを展開するアルピーヌ

2020年までルノーとしてF1を戦っていたイギリスのエンストンにファクトリーを構えるチームだが、2021年からアルピーヌという名称に変えて新たな挑戦を行っている。

その2021年シーズンを、マクラーレンに次ぐコンストラクターズランキング5位で終えたアルピーヌだったが、実際のところ、マクラーレンには120ポイントもの差をつけられていた。

しかし、今年のアルピーヌは、現時点ではマクラーレンより上のランキング4番手に位置している。だが、5番手のマクラーレンとの差はわずか7ポイントであり、残り2レースでこれがどう展開していくのかはまったくわからない状況だ。

■2023年に向けては課題も山積み?

実際のところ、2022年のアルピーヌが順調にシーズンを過ごしてきたかと言えば、決してそうではなかった。

2005年と2006年にルノーにF1タイトルをもたらしたフェルナンド・アロンソが2023年にはアストンマーティンに移籍することが決まっている。さらに、そのアロンソの後任として期待されていたリザーブドライバーのオスカー・ピアストリは、2023年にはマクラーレンへ移籍することになる。

なんとか、アルファタウリに所属しているフランス人ドライバーのピエール・ガスリーの獲得に成功し、2023年にはエステバン・オコンとガスリーという2人のフランス人ドライバーで戦うことになるアルピーヌだが、そのフランス人ドライバーコンビがうまく機能するかどうか懸念する声もないわけではない。

また、最近ではアロンソがアルピーヌF1マシンの信頼性問題に対して厳しい発言を行うなど、2023年シーズンに向けた課題も決して少なくはなさそうだ。

■F1参戦でアルピーヌの認知度が急上昇

それでもアルピーヌのオーナーであるルノーを率いるデ・メオは、アルピーヌによるF1プログラムは順調に進んでいると言う。

「F1に参戦したことで、このブランドの認知度は世界的に高まったよ」

そう語ったデ・メオは、次のように続けた。

「特にフランスでは、F1のおかげで急上昇を見せた。そして、それは将来に向けて我々が準備し、歴史を加えるための方法なんだ」

■2026年にはアルピーヌがF1タイトル争いに加わるだろうとデ・メオ

だが、わずか「2年前」にF1チームの名称変更が行われた際、ルノーではF1チームは「会社にとっての資産ではなく、経費だと考えている」としていた。

しかし、デ・メオも今では自分たちのF1チームが非常に大きな“価値”を持つものだと認めている。

「この2年間で、会社内のことだけでなく、さまざまなことが変わった。今や自動車メーカーとしてトップクラスのプレーヤーになっただけでなく、レースプログラムもトップクラスとなったし、それは本当に野心的なものだ」

そう語ったイタリア出身の55歳となるデ・メオは、次のように付け加えた。

「我々のチームは今、最高レベルの価値を有している。2026年にはタイトル獲得候補となることを期待しているよ」。

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