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F1最高責任者のステファノ・ドメニカリが主張「F1は世界的不況に対応できる」

2022年11月09日(水)18:27 pm

F1最高責任者(CEO)であるステファノ・ドメニカリが、今後世界的な不況が訪れても、自分たちはそれに耐えることができると主張した。

■レース数増加も収益は減少傾向にあるF1

実際のところ、最近のF1は収益が減少傾向にある。だが、F1オーナーであるアメリカのリバティ・メディアは、それはロシアGPの開催中止などの要因によるものだとしている。

リバティ・メディアの指名を受けて2020年からF1を率いてきている57歳のドメニカリは、『Wall Street Journal(ウォール・ストリート・ジャーナル)』に次のように語った。

「観客動員数の増加は、F1が主に新しい観客に魅力をもたらしているという点で、まさに素晴らしいことだ」

「私に言えるのは、来年のチケットに関して、すでに信じられないほどの数の事前登録があるということだ。つまり、これはいい兆候だよ」

■インフレによるコスト増大に苦しむF1チームたち

しかし、F1チームにとっては、バジェットキャップと呼ばれるチーム予算上限があるにもかかわらず、不況によってコストが高騰しているという厳しい現状もある。

ドイツのモータースポーツ専門誌である『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、インフレが進めば、今年は1億4,000万ドル(現在のレートで約204億円)と定められているバジェットキャップを、来年には1億5,000万ドル(約219億円)以上に引き上げざるを得ないだろうと主張している。

■F1にとってはチャンスでもあるとドメニカリ

ドメニカリも、世界が不況に直面していることは認識している。だが、F1にはそれほど大きなリスクはないという。

「私が住んでいるヨーロッパでは、不況が起きていることは明らかだ。しかし、我々の構造や、どういう契約が結ばれているかを考えれば、それらが我々を守り、この方向に進むことを可能にしてくれると思っている」

「世界選手権であることから、我々はこのような事態に陥るリスクを世界中に分散して管理することができる。一方、長期契約を結んでいることで、こうしたリスクにさらされる可能性を減らすことができるだろう」

そう語ったドメニカリは、次のように付け加えた。

「それに、それは課題ではなく、大きなチャンスでもある。F1がますます魅力的になっていることを考えれば、そこで得られる収入をどれだけ最大化し、それを収益化できるかによって前進を図ることができるだろう」。

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