レッドブルの前レースエンジニアリング責任者であり、現在はジュニアドライバープログラムを担当しているギヨーム・ロクランによると、2年連続でF1チャンピオンとなったフェルスタッペンには、まだ大きく進歩を遂げることができる分野があるという。
■ドライバーとしてはベッテルの方がフェルスタッペンより完璧に近かった
フランス出身エンジニアである48歳のロクランは、フランスのスポーツ専門放送局である『Eurosport France(ユールスポーツ・フランス)』のポッドキャストに対し、かつてレッドブルで4年連続F1チャンピオンとなった実績を持ち、今季限りでのF1引退を決めたセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)の名前をあげながら次のように語った。
「セバスチャンが我々のところに来たときには、マックスよりも完成されたドライバーだったと思う」
「彼は自分にとってのアイドルであった(ミハエル)シューマッハによって、プロとしてのレベル、技術、仲介などの訓練を受けていたからね」
「生まれ持っての才能という点ではマックスの方が上だったかもしれないし、彼が一番頼っていたのはそれだったんじゃないかな。しかし、セバスチャンは最も完成されていたよ」
■フェルスタッペンは技術面が弱い
「マックスはいつもボス的な存在だった。彼は自分に非常に大きな自信を持っているし、自分が何をしたいのかがわかっており、非常に率直だ」
「しかし、正直に言えば、マックスはこれまで一緒に仕事をしてきたほかのドライバーに比べると技術的に弱いんだ」
そう語ったロクランは、次のように付け加えている。
「彼はその態度や結果によってリーダー的存在になっている。しかし、技術的な観点やクルマの開発方法に関しては、彼は改善できると思うよ」。