カルロス・サインツ(フェラーリ)が、ここまでのフェラーリで過ごしてきた時間で最も「イライラ」していることを明かした。
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■ナンバー2に降格せよという声に悔しかった
スペイン人のサインツは、チームメイトのシャルル・ルクレールが2022年型車で印象的なスタートを決めたため、今シーズンの開始当初は苦戦したことを認めている。
しかし、一旦スピードに乗ったサインツは、フェラーリのサポーターたちでさえ、彼を明確な“ナンバー2”の地位に降格させるよう求めていることに落胆していたという。
「最初の数レース後、シャルルが予選でもレースペースでも明らかに一歩リードしていたことは理解できる」と彼は『AS』紙に語った。
「でも、シーズン中盤になると、僕は多くのことを改善した。僕自身はもっと戦えるようになったし、ある意味、悔しい思いもした。というのも、一部の人たちが僕を必要としていないように思えたからだ」
「僕はそこにいないと批判され、そこにいるようになったらフロントで何をやっているんだ、シャルルに全部勝たせればいいじゃないか、という声もあったんだ」
「特に報道陣にはイライラさせられた。幸いなことに、僕は何を言われてもあまり気にしないんだ」とサインツは付け加えた。
■今のフェラーリの強味は2人が強いこと
サインツは、フェラーリが過去に明らかなドライバーヒエラルキーをしていたにもかかわらず、現在のマネジメントは2人の強力なドライバーをマシンに乗せることを決意していると語った。
「マティア(ビノット)とチームは、それが僕たちの強みの一つだと認識している」とサインツは語った。
「でもフェラーリのファンの中には、2人のドライバーがいることを望まない人たちがいたのは確かだ。というのも、僕は2人のドライバーができるだけ接近して戦っていることが、チームにとってベストだと確信しているからだ」
■レッドブルの強さを完璧なこと
最後にサインツは、今年の圧倒的な強さはレッドブルとマックス・フェルスタッペンのどちらが評価されるべきかという質問を受けた。
「それはクルマであり、ドライバーであり、チームであり、戦略であり、ピットストップだ」
「彼らは多くのレースでミスを犯さず、完璧にこなしている。そのうえで、マックスが失敗したりスピンしても、すぐに解決してくれる」
「それが違いであり、彼らが優位に立っている理由なんだ」。