レッドブルF1幹部、次の目標はレッドブル初の1-2と王者フェルスタッペンのF1歴代記録
“無敵”の強さを発揮するマックス・フェルスタッペン（レッドブル）は2022年にF1の輝かしい記録を更新する勢いだ。
●【2022年F1チャンピオンシップ・ランキング】ペレスはルクレールと大接戦！F1第18戦日本GP終了後
25歳のフェルスタッペンはすでに2年連続のドライバーズタイトルを圧倒的な強さで獲得し、レッドブルは2013年以来のコンストラクターズタイトル獲得に向けてクルージング状態だ。
フェルスタッペンは、さらなる支配を目前に控えていると考えている。
「この素晴らしいチームを維持することが大事なんだ」とフェルスタッペンは語った。
「それができれば、一緒に大きなことを成し遂げられる。もちろん、対戦相手の競争力にもよるけど、僕はもっと優勝してタイトルを取れると信じているんだ」
■当初は「36レース必要」とフェラーリにお手上げだった
億万長者のオーナーであるディートリッヒ・マテシッツとチームの最側近であるヘルムート・マルコ博士は、今年「浮き沈みなスタート」を切ったフェルスタッペンの回復ぶりが印象的だったと言う。
「マックスは当時、追いつくためには『33レースか36レース』必要だと言っていたが、より早くそれを成し遂げられたことに感謝している」と彼は『Servus TV』に微笑んだ。
■人間離れした鈴鹿のスタートシーン
「フェラーリよりも信頼性が高かったことも大きかったが、マックスの素晴らしいパフォーマンスも必要だった。鈴鹿でのルクレールとのスタート時の巧みな作戦は忘れられない。あれは地球外生命体だったよ」。
■次の目標はレッドブル初の1-2とシーズン最多勝記録
マルコは今、残る大きな目標に目を向けている。それは、セルジオ・ペレスをゴールさせて、ドライバーズランキングでレッドブルの1ー2体制を完成させることだ。
「優勝すると、常に最適化できることがわかるんだ」と彼は言う。
「我々は今までに6つのドライバーズタイトルを獲得してきたが、シーズン終了時に2人のドライバーがトップ2に入ったことは一度もない」。
そしてもうひとつの目標は、現在ミハエル・シューマッハとセバスチャン・ベッテルが保持している1シーズンのドライバー最多勝利記録を、フェルスタッペンが塗り替えることだ。
13勝はきっとうまくいくと思うし、できれば14勝目もね」とマルコは『Osterreich（オスターライヒ）』紙に語った。
「でも、我々にとってはペレスが2位を確保することのほうが重要なんだ」。
